出雲大社まで徒歩8分、重厚感ある石州瓦の屋根から格の高さを漂わせる温泉旅館。

 

 

 


玄関を入り、趣ある小道を進んで行くと和風のエントランスに到着。

 

 

 


畳敷きのロビーは広々としていて、ゆったりと落ち着いた雰囲気。迎えの間(ロビーラウンジ)では好みの浴衣を選べ、セルフサービスだけど24時間コーヒーを飲めるようになっています。

 

 


館内には出雲神楽の面や笛、衣装の布地、石州和紙のアートなど、出雲の伝説や伝統をモチーフにした装飾品を様々な場所に展示されていて、ちょっとした博物館のよう。

 

 


予約したのは『檜内風呂付きダブルルーム』。畳敷きの和室に180cm幅のクイーンサイズベッドが設置された30㎡のお部屋です。

 

 


広すぎず、狭すぎず、室内を裸足で過ごせる、なんとも居心地の良い空間。

 

 


窓辺の景色を眺めながらボーッと過ごせるエリアもあります。

 

 


さて、ポットやお茶セットは日本の旅館なら当たり前ですが、コーヒー豆とミルも用意されています。これは…日常では無駄な時間と思ってしまうことを楽しめる時間にしましょうという、宿からの思いやり。

 

 


内風呂は檜風呂。温泉ではないし、露天風呂でもないけれど、窓が開くので気持ち良い風が入ってきます。

 

 


浴衣とは別に館内着も用意されているのでパジャマを持参しなくても大丈夫。

 

 


大浴場『雲の湯 蒼雲』は自家源泉の天然温泉で、露天風呂、立湯、サウナを備えています。早朝参拝に身を清めて出かけられるように夜通し利用できるという心遣いが素敵。
また、隣接する系列ホテル・月夜のうさぎの大浴場『月の湯 月華』も利用可能。

 

 


さらには半露天風呂、炭酸風呂、サウナ付きなど5つの貸切風呂も用意され、予約制ではなく空いていれば自由に入れるため、頑張れば7種類のお風呂に入ることができるのです。

 

 


入浴後のお休み所ではアイスキャンディ(夜)と乳酸菌飲料(朝)、夜食に夜鳴きそばと、無料で味わえるお愉しみも色々。

 

 


夕食は食事処『天雅』にて。しまねカードアプリで『夕食事ワンドリンクサービス』をみつけて、ビールをいただきました。

 

 


子持ち鮎甘露煮などの前菜・土器盛りは、神様へのお供え物をイメージして素焼きの陶器(土器・かわらけ)に美しく盛り付けられています。

 

 


蛸切飯と松茸土瓶蒸し。
秋旅行の醍醐味はマツタケ料理が食べられること。京都の宿で松茸三昧だった2005年の秋旅が忘れられないのです。まだデジカメもブログも始めてなかったので、記録は記憶だけ。

 

 


台の物、心ばかり、食事は、好きな物を選べるようになっています。台の物(しゃぶしゃぶ)は、のどぐろと穴子または黒毛和牛から、心ばかりは、五品の中から二品、食事は三種類からと、どれも美味しそうで迷ってしまう…。

 

 


のどぐろと穴子しゃぶしゃぶ

 


かき揚げと海老芋饅頭

 

 


鮭といくらのちらし寿司

 

 

 

 

そして朝食も豪華でした。

 

 


最後に…、チェックアウト後「島根県からのプレゼントです」と言われていただいたのは、お米4合と日本酒720mlを2人分。ありがたいのだけど、持ち帰るには重いので宅急便で自宅へ送りました。もう本当にありがたいのに、チェックイン時に渡していただけたら他の土産物と一緒に余裕で梱包できたのになーと、ずうずうしいことを思ってしまう自分がイヤ。

ちなみにお酒は『比売神乃雫(ひめがみのしずく)720ml』という限定品。
古事記に『大国主命は兄弟達の策略によって伯耆国(鳥取県南部町)の山の麓で大火傷を負い絶命したが、比売神らの治療で蘇生した』という神話があります。そして当時、大国主命を治療した時に治療薬を練った水だと伝わるのが鳥取県清水川地区にある「清水井」で、その泉の湧き水が流れ込む水田で栽培した古代米を使用して作られたお酒だということ。神話好きの私はそのエピソードを知ることができただけで満足し、日本酒通の友達夫婦2組にプレゼントしました。

 


2022年10月宿泊

 

 

 

 

 

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