旅アルバム「世界遺産」83(エストニア)
St.Nicholas Church
聖ニコラス教会(タリン/エストニア)
〈タリン歴史地区〉
1997年 文化遺産
タリン旧市街にあるエストニア最古の教会。
13世紀、ハンザ同盟へ加盟した頃
ドイツ商人居住区の中心に建てられました。
非常時には要塞としての役割もあって
堅牢に作られていたけれど、第二次世界大戦時
ソ連軍の爆撃で破壊されてしまったため修復。
現在は中世以降の宗教芸術博物館になり
週末にはパイプオルガンコンサートを開催しています。
ここでの必見は「死のダンス」という作品。
国王や法王、皇帝などがガイコツと共に描かれた
ドイツ・リューベック出身の画家ベルント・ノトケによる
15世紀後半の作品で
「どんな身分でも死は平等に訪れるのだから
難しいことを考えずに踊ろう」と、
死の象徴ガイコツが国王たちを踊らせようとしている。
制作当時は30mの絵画だったということだけど
現在残っているのは7.5m、
不気味なのにどこかユーモラスな筆致が印象的です。