旅アルバム「世界遺産」66 ハンガリー
マーチャーシュ聖堂(ブダペスト/ハンガリー)
〈ブダペストのドナウ河岸とブダ城〉
Matyas Templon
1987年 文化遺産
ブダペストの王宮の丘に立つ美しい教会。
正式には『聖母マリア聖堂』という名で
歴代ハンガリー国王の戴冠式が行われてきました。
始まりは11世紀、初代ハンガリー国王イシュトバーンが
建立した小さな教会。
13世紀にはモンゴル軍に破壊されて大きく建てなおし、
その後ゴシック様式になって幾度か改築。
15世紀、当時の国王マーチャーシュ1世が高い塔を増築し、
『マーチャーシュ教会』と呼ばれるようになりました。
オスマン帝国に占領されてモスクになっていた時期もあり、
18世紀に取り戻したあとバロック様式に改築。
1867年、オーストリアの皇帝フランツ・ヨーゼフと
皇妃エリザベートが戴冠式を行う際に
現在のゴシック様式に戻したということです。
教会内に入れば、壁と天井だけでなく、
柱や床まで装飾されている細やかさに圧倒されます。
淡い色彩で描かれたマジャール文様の柱は
どこか懐かしく、アジアっぽい雰囲気。
ハンガリーで最も美しいといわれる主祭壇、
美しく飾られた礼拝堂や説教壇、ステンドグラス、
パイプオルガン、壁に描かれたフレスコ画…等々、
様々なモノに目を奪われる、魅惑的な教会です。
☆旅行記はこちら → トルコ+中欧夫婦旅Vol.23