2017.10.10 晴
マラガ(スペイン)から乗ったクルーズ船が2つ目の寄港地カサブランカ(モロッコ)に到着。寄港時間は長く、出港が夜中になるので時間があるため、首都ラバトまで行くことにした。初めてのアフリカ大陸上陸で、いきなり電車に乗るという大胆行動を選び、しかも到着前日に決めているので、頼るのは頼りない地球の歩き方だけ。
なのに朝一番で飛び出す事もせず、朝食をルームサービスにしてのんびり出発準備。
船を降りると「5ユーロ、5ユーロ」と言ってパキスタン人達が寄ってくる。煩いので断って歩いたけど、40分程かかってしまい、タクシーに乗れば良かったと後悔した。
カサブランカポート駅からラバトヴィル駅までは約1時間、1等席で片道69dh(約900円)で、30分に1本の電車が出ている。埃っぽい車窓の風景を眺めながら辿り着いたのは、モロッコの首都なのに驚くほどショボい駅で、先行きの不安を感じるものの空気が平和。イスラムの国だからと気構えていたけど、不穏な感じは全くないし、人々は優しい。
駅を出てカフェに入り、ガイドブックの地図を見ながら目的地を決めた。
「タクシーで行こう」と提案したのに却下されてイヤイヤ歩くことに。
白い建物が多いキレイな街並みには路面電車が走っている。
パチパチ写真を撮っている間に「歩くのも悪くないな」と思ったりして……。
路面電車がある街の風景が好き。子供の頃にチンチン電車と呼ばれる路面電車が通る街に住んでいたからかな。
目指したのは、世界遺産『ムハンマド5世霊廟』。フランスから独立を勝ち取った建国の父でモロッコの英雄・ムハンマド5世が眠る場所。
その清楚な佇まいとは逆に廟内は煌びやか☆彡ステンドグラスからカラフルな光が差し込み、アラベスク模様で飾られたタイルや大理石の透かし彫りに囲まれて棺が置かれている。
そしてカサブランカに戻り、迷いながらモロッコ料理のお店へ。
『カサブランカ』という名のビールを飲みながら、ハリラスープ、クスクス、タジンと、名物料理を食べて、たった1日のモロッコ旅行が終わった。
☆旅行記はこちら → スペイン+中東夫婦旅Vol.29
☆旅アルバム「世界遺産」47 → ムハンマド5世霊廟
☆旅アルバム「世界遺産」48 → ハッサンの塔