イメージ 1

お正月にドラマ「HERO」の特別編、そしてこの映画版が放送されてましたね。
「ドラマ(本編)」→「特別編」→「映画版」という流れです。

先ず、「特別編」について。

久利生検事(木村拓哉)は転勤を命じられた石垣島から北海道を経て、山口県の海沿いの企業城下町・虹ヶ浦にある山口地検虹ヶ浦支部に赴任。

赴任早々、数10年振りに起こった殺人事件を担当することになってしまう。

地元の優良企業、鴨井産業の発展に支えられ、綺麗な海に囲まれた虹ヶ浦。

そんな平和な町に殺人事件が発生、赴任早々、久利生はいきなり犯人と間違えられ留置所に入れられてしまうという災難に遭う。。。

まもなく地検虹ヶ浦支部に殺人事件の犯人逮捕の知らせが届く。

だが被疑者として逮捕されたのは鴨井産業の専務・滝田明彦(中井貴一)だった。
町一番の人格者として評判があり、誰からも信頼される滝田の逮捕に衝撃を受ける虹ヶ浦支部の面々。

嘘であってほしいと願う気持ちも空しく滝田は自ら罪を認める。。。

だが、滝田の供述に不可解な点を感じた久利生は鴨井産業の家宅捜索に踏み切ることに・・・

久利生のやり方に戸惑い、虹ヶ浦の住民の反感と敵意を受けながら捜査を進める虹ヶ浦支部の面々。
そして捜査の範囲は東京にも広がり、やがて久利生達は滝田が隠し通そうとした真実に辿り着く。

滝田が殺人を起こしてしまった理由とは・・・

そして、久利生は事件の真実に近づけるのか・・・


続いて、「映画版」

6年ぶりに虹ヶ浦から東京地検・城西支部に異動となった久利生。
目下離婚調停真っ最中の芝山(阿部寛)に代わり、芝山が起訴した傷害致死事件の公判検事を任される。

容疑者は既に犯行を認めており、早期に決着がつくと思われていたが、初公判で一転、容疑者は無罪を主張し始める。。。

そして、その容疑者を刑事事件の無罪獲得数日本一と言われる、敏腕弁護士・蒲生一臣(松本幸四郎)が弁護することとなる。

蒲生弁護士の冷静な法廷戦術で追い詰められていく久利生と事務官雨宮(松たか子)。

そんな中、久利生は特捜部によりこの事件が久利生が山口県・虹ヶ浦支部赴任時に因縁のある代議士・花岡練三郎(タモリ)の贈収賄事件の鍵を握っていることを知る。。。

なんと、花岡は増収和事件のアリバイを作るため、傷害事件の容疑者を無実に仕立てようとしていたのだ。
お互い、無実になるためにアリバイ工作する二人。

やがて傷害致死事件の裁判は、政治家花岡の贈収賄疑惑の展開を左右する裁判として全国民の注目を浴びるようになる。
花岡の疑惑を何としても証明したい特捜部。大きな事件を前に浮足立つ城西支部の面々。


果たして、この裁判の行方は・・・



「キムタク」アレルギーの私。(というかジャニーズ嫌いの私)
彼のドラマはほとんど観てませんでした。

当然、この「HERO」のドラマ版も観てませんでしたが。

面白かったですね。

「特別編」では自供してる滝田専務、それで事件は終わるはずが、久利生は人格者の滝田が殺人に至った動機を丁寧に探っていく。。。

「映画版」では、マスコミが注目する政治家の贈収賄事件ではなく、殺された被害者の親族の側に立って、地味な傷害致死事件の解明に集中する久利生。
バックに大きな事件があるにも関わらず、一つの小さな事件を追いかける主人公の姿勢に感動を覚え、彼を応援する気持ちになりました。

多くの「法廷もの」の映画があり、主人公の弁護士が熱弁を奮って真実を主張するというシーンが数多くあります。
この作品での、キムタク演じる検事の熱弁も感動的でありました。

「法廷もの」の映画が好きですし、「特別編」「映画版」も両方とも楽しめました。★★★★


最後のいつものバーでの久利生と雨宮のやり取りもよかったですね。。

なんか観てるこっちが恥ずかしくなるくらいの展開でしたが、ハッピーエンド?でした(笑)