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念願だったロス市警麻薬捜査課に配属された新人刑事ジェイク(イーサン・ホーク)

彼にとって、今日は勤務初日。

そのジェイクのパートナーには、数々の大物摘発で伝説となり、憧れの存在でもあるベテラン刑事のアロンゾ(デンゼル・ワシントン)。

やや緊張の面持ちでアロンゾと待ち合わせたジェイク。

しかし、いきなりアロンゾから先制パンチを食らう。

「か弱い子羊でいるのか、それともどう猛な狼になるのか。それを選べ」。

考える間も与えず、いきなりアロンゾは押収した麻薬を無理やりジェイクに吸わせる。
意識を朦朧とさせながらアロンゾの捜査に同行するジェイク。

そこで彼が見たものは職権乱用による暴力、脅迫、証拠のでっちあげ等々。
犯罪摘発のためには、いともたやすく自ら法を犯すアロンゾ。

「狼を倒すには自らも狼にならなければならない。」

困惑するジェイクをよそにアロンゾの行動は次第にエスカレートしていく。

そんななか、アロンゾの昔なじみの情報屋から、アロンゾに恨みを持つロシア人による報復計画を耳にする。

一方、アロンゾはある計画を準備していた。


果たして、命を狙われたアロンゾの行方は・・・
そして、ジェイクの選んだ道は、「狼」か、それとも・・・



随分前に観た作品ですが、先日再見しました。

新人刑事の一日、トレーニングデイ(訓練日)を描いたサスペンスアクション。

今作でデンゼル・ワシントンはアカデミー主演男優賞を受賞しました。

デンゼル演じるアロンゾ、その凶暴な眼差しは、新人刑事で正義感に燃えるジェイク役のイーサンと対照的な眼差しでした。

この二人は、ベテラン刑事と新人刑事の組み合わせという、映画やドラマによくある設定。

しかし、今作では二人が対立を乗り越えて分り合えるなんてことはなく、むしろ決定的に対立し、やがては対決にまで至ります。

善良な人物役が多いデンゼル・ワシントンが悪役に徹底し、その凶暴な目つき、迫力はさすがでしたね。

確かに、舞台がL.Aで同じく犯罪を背景に、正義と悪が対立するという設定は「L.A.コンフィデンシャル」に似てますね。

現在のロサンゼルスのストリートがリアルに映し出されてるようで、面白い作品でした。★★★★

観ていて、決して気持ちのいい作品ではありませんが、ジェイクの選んだ道には希望の光が差し込んでたと思います。