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本日「K-1 WORLD GP2006」がニューシーランドのオークランド市内のトラストスタジアムで開幕。

で、予選トーナメントもあったけど、やっぱ最大の見物は「新旧王者対決」
セーム・シュルトvsピーター・アーツ戦。

05年、圧倒的強さで頂点に駆け上がった新王者であり「最凶王者」シュルト対、過去3度世界をつかんだスリータイムス・チャンピオンの「暴君」アーツ。

シュルトが今回アーツを倒せば、レミー・ボンヤスキー、アーネスト・ホーストを倒したのに続き、2回以上世界王者になったファイターをすべて倒すことに。

一方、アーツと言えばK-1の90年代「暴君」と恐れられ93・94そして98年に世界を取った男。
しかし、ここ数年はケガや体力的な衰えも隠せなく、精彩を欠いている。
試合前のインタビューでは、「歴代の王者を倒してきたといっても、まだ、オレが残ってる。
何%かは言えないけど、勝てる自信はある。勝てないと思ったら最初から試合を受けない。
とにかく、試合を見ていてくれ」とアーツ。

お互いオランダ人同士でもあり、王者の誇りをかけた戦いの行方は・・・


1R、ジャブと前蹴りでプレッシャーをかけるシュルト。
アーツはシュルトの前蹴りとジャブをかいくぐろうとするが、シュルトは距離を保ち右ローを打ちおろす。
シュルトはジャブを顔面に送り、前蹴りでボディにダメージを与え徐々にアーツを追い詰める。
フックで何とか距離を詰めるアーツだが、接近するとシュルトの長い手でクリンチに絡め取られてしまいゴング。

2R、シュルトが前に出るが、アーツはプレッシャーに屈せず受け止める。両者組み合いが多くなり注意となる。
接近してひざ蹴りを狙うシュルトだが、アーツはステップワークで回避する。
攻めあぐねるシュルト。
右パンチを振るおうとするアーツだが、シュルトの長い手に阻まれる。
両者クリンチが多く膠着状態でゴング。

3R、苦しいのか、自ら組みつくような動きを見せるシュルト。レフェリーからシュルトに注意が与えられる。
シュルトの組み際に、アーツがついに右ストレートをヒット!
一方クリンチの減らないシュルトにはイエローカードが。
アーツはフックとストレートを連打で放つが、シュルトはクリンチでしのぐ。
ここでシュルトに2枚目のイエローカードが出され減点1。
あせるシュルト、しかし気持ちとは裏腹にクリンチがでてしまい、ここでゴング。

レフェリーの長い判定時間の末、2-0で勝者アーツ。


今回はルール改正により、組み付き、捕まえるってことが厳しく注意を取られることに。
それに上手く対応し、相手のあせりを誘い出したベテランのアーツ。

一方ボンヤスキー、ホーストに次ぐ歴代王者狩りに意気込むが、新ルールに対応できなかった新王者シュルト。


古くからの格闘ファンにとっては、ウレシイ夜でした。