「シンプルプラン」     
これって知らんかったけど、原作はアメリカで大ヒットしたミステリー小説らしい(このミステリーがすごい1位みたいな)。

ある雪山で偶然、大破したセスナ機の中から400万ドル以上の大金を見つけた3人の中年男。

3人で口論した挙げ句、「この事は誰にも一切公言せず、ほとぼりが冷めるまで金は隠して、それから3等分しよう」と決める。

極めて簡単で単純な計画(シンプルプラン)から、それが破綻していくさまを描いた作品。


でもこの映画、もちろんストーリーも面白かったけど。
それ以上に印象に残ったのは、アメリカの暗部でもある、この3人の中流以下の国民の生活。

主人公の中年男は大学出だけど、地元の牛や馬の飼料店の店員兼作業員。
低賃金やけどまじめにこつこつ働く勤勉男。
奥さんは初めての子を身籠もってて、外食も滅多にしない質素な毎日を送ってる。

その主人公の兄は、父親が牧場経営に失敗後自殺。
借金の形に牧場も売り払われ。
今は州の日雇いの仕事をたまに斡旋される以外は生活保護で暮らす独身男。

その兄の親友は酒癖が悪く粗暴でケンカっぱやい。
借金に追われてる男。


アメリカは成功した金持ちはスポットライトを浴びる。

が、その下ではこれら3人のような人々が日々の生活に追われてるのが現状。

またこの状況を自分に置き換えて、もし自分がややこしい訳あり他人と一緒に大金を拾ったら・・・

て、考えても面白いかも。★★★★