63歳のチャレンジに乾杯! | ピロ日記

ピロ日記

徒然なるままに

旅行記や日々の想いを書き連ねてます

10月14日の日曜日、
大阪国際児童青少年アートフェスティバル2014に足を運んだ。
世界各国から集まったアーティストたちによる
ダンスや演劇上演のスティバルである。
これをプロデュースしているのは、何とK氏。
静岡での活動に見切りをつけ
最近はもっぱら大阪で事業展開していると聞いていたが
そうですか、ついにフェスティバルにも着手しましたか。

そして何と、今回はK氏自らがダンサーとして出演するという。
しかも、私が敬愛してやまないセレノグラフィカと。
もうそれだけでジェラシー。
パーニョの前身である初恋ダンサーズの頃は共に踊っていたK氏だが
年月を重ねるごとにダンスから遠ざかっていくように見えた。
私は「Kさんはダンサーにはならい人」と決め付けていただけに
今回のチャレンジにはとても驚いた。
パーニョですら、まだ師匠と共演したこともないのにと思うと
嫉妬の炎がいっそう燃え盛る。

そんなムカっ腹を隠しつつ、勇んで足を運んだ大阪・阿倍野。
子どもも大人も誰もが楽しめるダンス作品を創りたいと願う
K氏の思いを汲んでくださった師匠は
これまた実に素敵な作品をこの世に送り出した。
『傘とペンギン』
もちろん、ペンギンはK氏。
ちなみに、傘は師匠ではない。

いくつかのキーワードをベースに
ペンギンの目覚めから旅立ちまでの心情をダンスで表現していく。
セレノ師匠のいつもながらの確かなダンスに加え
K氏のペンギンはなんともチャーミングで
最初から最後まで心底楽しませていただいた。
そして、ダンスを見てとても素直な反応を示している子どもたちの姿にも
私は新鮮な感動を覚えた。
面白いシーンには声を出してコロコロと笑ったり
縦横無尽に動くセレノ師匠の身体に目が釘付けだったり
K氏がソロで踊っているときには一緒に動きをマネしてみたり。
その素直さと透明さを、私は心底羨ましく思った。
踊ることに於いて必要な心持ちとは
もしかしてこんな感じなのかもしれない。

平素、私は世界一のセレマニアでセレノジャンキーだから
いつもならば師匠のことしか書かないのだけれど
今回はK氏のことが脳裏から離れない。
もともと芸術やパフォーミングアートには知識が深く
近年は自らクラウンとなり某フェスティバル期間は
会場内をウロウロするのを楽しみとしている方なので
人前で表現することは慣れている。
しかし、本格的な舞台は別の話。
63歳ダンサーの初挑戦。
約45分間ほぼ出ずっぱりの舞台を、K氏は合計3回やり遂げた。
もちろん、セレノ師匠の胸を借りて出来たことなのだけど。
それにしても、最後のソロシーンにはやられた。
おそらく、K氏最大限の力を発揮して踊られたソロだったと思う。
こんなK氏、見たことがない。
よくぞあそこまで身体が動くものだ、と思うのと同時に
今日まで重ねたハードな稽古や、自主練習の努力が頭に浮かんだ。
努力したからこその今日の成果なのだ。
その日、私は14:00、17:00の2公演を拝見したのだが
私が見ていることを知っていたK氏は
2回目のソロの途中を「敢えて変えてみた」らしい。
その様を観ていた私は、またもや負けん気に火が点いた。
“負けるもんか!”と思った。
今思えば、K氏は敢えて私にハッパをかけてくれたのかもしれない。
“ピロもがんばれ!”とエールを贈ってくれたのかもしれない。
そんな親心にも似た感情が、果たしてあったかどうかはK氏に聞いていないが
聞いたら「そうだよ。」というだろう、多分。

その夜、フェスティバル関係者との交流会にお招きいただき
いろんな方とおしゃべりを楽しんだ。
しかし、Kさん。
今夜は天王寺の駅前にある美味しい焼肉屋さんに
連れてってくれるって約束したのに、一向にその様子がない。
ご丁寧に友人の一人が私に近寄ってきて
「Kさんが「ピロはもう焼肉いいだろ。」って言ってますよ!いいんですか?」
と注進してくださったのだが
お酒ばかり飲んでお腹が膨れ、そして若干人酔い気味であった私は
「もういいよ。」と素っ気なく言葉を返した。
今夜はね、みんな良い気分なのだから
ここでダダこねるのも大人気ないしね。

いろんな意味で、63歳にしてやられた1日だったなぁ  (* ̄ー ̄)