落し物の神様 | ピロ日記

ピロ日記

徒然なるままに

旅行記や日々の想いを書き連ねてます

昨晩、落とし物を見つけた。


JR静岡駅から自宅へ向かう途中の交差点。

道路を渡ろうと1歩踏み出したら

足元に落ちている四角いものが目に留まり

つい、拾ってしまった。


薄明かりの街頭にそれをかざしてみると

なんとお財布。

二つ折りのルイ・ヴィトン。

うわっ、これは知らん振りできんなぁ、と思った。


疲れているし、お腹も空いているから

正直、早く帰りたい。

この辺には交番がないから

もし届け出るならば

7~8分かけて駅まで戻らなければならない。

手間がかかることは間違いない。

だが、これは届けねば、と思った。


一年半前、私は有馬で携帯を落とした。

あのとき、少々時間はかかったけれど

無事手元に戻ってきたのは

私の携帯を拾い、有馬警察署に届けてくれた

善意ある第三者がいたからである。

拾ってくださった方が不明なので

直接御礼はできなかった。

だが、今、こうして私が拾う立場の人間になったのは

あのときのご恩を直接返せない代わりに

今、このお財布を落として困っている人に返しなさい

という、落し物の神様からのお告げではないか?


と、マジでそう思ったから

手間がかかるけれど届け出ることにした。


自分のバッグにしまい込むのは

何か違うような気がして

財布はずっと左手で持ち歩いた。

“もしかしたら身分証明書が入っているかも・・・。”

中を改めてみようかと思ったりもしたが、やめた。

後で有らぬ疑いをかけられたらつまらない。


10分ほど歩いて駅前交番に到着。

左手で恭しく財布を掲げる私の姿を見て

おまわりさんは、拾得物の届けだと即座に察知した様子。

やや興奮気味に 「お財布を拾いました!」と告げると

拾得した場所を聞かれたのち

一緒に中身の確認することを求められた。

「中身は一切見てませんからねっ。」と心でつぶやきながら

おまわりさんの手元をガン見する私。


中身は、千円札が2枚と、小銭が数枚。

後は、コンビニのポイントカードと

どこかに通院しているのだろうか、診察券が1枚出てきた。

“あら・・・。ヴィトン財布のわりには、案外、中身が少ないわね。”

というのが、大変大変失礼ながらも率直な私の感想。

こういうところが俗物だな、アタシ。

「取得者には拾得物の権利があるのですが、請求しますか?」

と、おまわりさんに尋ねられられたので

即、辞退した。


診察券で落とし主がわかったから

ご本人に財布が戻るのも

そんなに時間はかからないだろう。

いつか、今度はその人が何かを拾ったとき

落し物の神様の声が聞こえるといいなぁ ≧(´▽`)≦