“何から書こう?”
今、そんな気持ち。
『ワンダーアートプロジェクトinペガサートVol.2』
特に大きなトラブル等なく
今年も無事に終了。
昨年並みの観客動員数だったけれど
あの日のペガサート地下には
ステージを見て楽しみ
ワークショップに参加して楽しみ
満足して帰ってくださった方がいたことだけは確かなこと。
楽しんで帰ってくださった方がいた。
それだけでも開催した甲斐があった思う。
2回目となるこのW・A・P。主催者として
企画担当として課題はテンコ盛りである。
今年改めて会場のあちこちを観察してみたが
当日の運営云々が問題ではなく
根本的な部分で、もっと練り直しが必要だ、と実感。
ステージ部門は良い。
問題はワークショップ部門。
私がイメージするアート・ワークとはちょっと違う。
出展者に声がけさせていただいたのは
他でもない自分自身なのだから
自分で選んでいてダメってのはないだろう、とも思うのだが
しかし、一番最初にW・A・Pを思いついたときの構想と
少しかけ離れているなぁ、と感じている。
今は屋台ブースで各々が考えたワークをやってもらっているが
来年は、もっと大きなことを1つ仕掛けたい。
漠然としたアイデアはあるのだが
それを実現するにはどうしたらよいのか?
如何様にも手段はありそうなものなのだが
そこが掴めずにいる自分がもどかしい。
気持ちが熱いうちに、来年に向けて少しずつ考えていこう。
主催者としての反省はこのくらいにして。
次はセレノコンパーニョ。
前日のワークショップで
ビートルズ・ダンスの最後の振付けを教えていただいたときは
まるで早送り映像のようなその動きに、メンバー全員が驚愕。
しかし、リズムを掴み振付けを覚えようと
繰り返し繰り返し練習した甲斐があって
本番では、全員が無事に最後まで踊ることができた。
今回、本番に立ち会ってくださった師匠から
何度もアドバイスを頂戴し
直前まで修正や練習を繰り返し
3回の本番を踊りきった。
終わった後、皆が良い笑顔だった。
静岡市文化振興財団の助成事業として開いた
このダンスワークショップの締めを飾るには
素晴らしい1日だったと思う。
さて。
ここからは個人的な反省。
今回の新作『Picnic on the moon』は
今までの作品の中で最も素敵で、最も難しい作品だった。
作中の動きが、以前に比べてかなり高度になっている。
正直、今回の成果発表で自分は
どの回もきちんと踊れていなかった、と思っている。
とても素敵な作品なのに
その作品の良さを体現しきれなかったと、深く実感している。
今回、私はラストにソロをやらせていただいた。
淡々と同じ動きを繰り返すのだが
師匠に、そして一緒に踊ったメンバーに申し訳なくも
最後まで、師匠からいただいたアドバイスどおりに踊ることができなかった。
その原因は、このシーンに求めらる要素を
私がきちんと理解し掴みきれていないからに他ならない。
今回ワークショップに参加できなかったパーニョ仲間から
こんな感想メールをいただいた。
「自分は、みんながハラリ、ハラリと倒れていくシーンが好きでした。
あと、ラストのピロコさんの数十年後の姿。シュールでした。」
数十年後の私の姿。
そのメールを読んだ瞬間
「ああ、彼にはラストシーンが、老婆の姿に見えたのか」と思った。
私は、決して何かを演じて踊ったつもりはない。
動きの質感を大切にしながら淡々と踊る。
ただ、それだけ。
あそこに立っているのはどういう役柄の人なのかという
演劇的要素は要らない。
あの淡々とした動きで
見てくださる方がそれぞれに何かを感じてくれることが大切。
と、自分はそう解釈していた。
だか、感想メールをくれた彼が老婆に見えたのであれば
やはり私は、作家の意図を組めず体現できず
また、自分でも演劇的要素は要らないと思いながらも
意識的でなくても体は何かを演じてしまったのかもしれない。
これまで師匠が作ってくださった作品にも
それぞれに独特の雰囲気と質感があったが
いつも「難しいなあ」と思うことは付けだけだった。
でも、今にして思えば、それは私が振付けを覚えることのみに一生懸命で
それ以外の大切なことに全く気づかずにいたからである。
今回の成果発表で
振付以外の大切なことに気づいたということは
自分も少しは成長しているのだな、と思うのだが
ではそれをどう体現していくのか、ということについては
まだまだ対処できない自分がいる。
実にもどかしい。
また一方で、スキルアップするとともに
何か余計なものまでもが身に付いてきている、とも思う。
余計なものが身につくと、そこには傲りが生まれる。
ダンステクニックを上げつつ、常にクリアな体をキープするのは
簡単そうに見えて実は難しい。
人前で踊る、本番を踊る、ということの難しさを
改めて実感した9.11だった。
だからといって、昨日からショボボ~ンとしているわけでもない。
ショボボボ~ンとしていたって、何も進まないから。
今回できなかったこと
自分に足りないことをもう一度見直して
また一からお稽古を積むのみ。
そういえば、師匠がこんな言葉を教えてくださった。
「卑屈にならず、居丈高にならず」
この言葉を胸に刻んで
明日からまた頑張ろう。