コンテンポラリーダンスを始めて1年。
ついに、ようやく、念願叶って
師匠の公演をじっくり見ることができた。
2011年3月6日
セレノグラフィカ単独公演『ダンスは船に乗って』
公演会場は長野県茅野市。
静岡から車で約3時間かかったが
師匠の公演を見られるのならば
たとえ12時間かかったとしても行く覚悟。
茅野駅と隣接している茅野市民館は
想像以上に素敵な建物だった。
あちこちが「いちいちお洒落」なのだが
特に心を奪われたのは
左右を全てガラスで覆われた長方形の図書館。
白で統一された調度品と自然採光が相まって
温かみがあり穏やかな時間の流れを感じる場所だった。
そんな素敵な施設もある市民館の
マルチホールという場所で4つの演目が上演された。
マルチホールの“マルチ”な設備を駆使して
4つの演目に合わせて踊る場所を変えていくという
実に心憎い演出は
“ダンス” という名の船に乗って
いろんな世界を旅しているかのような気分にさせてくれた。
猿使いと猿のバナナ争奪戦相撲。
春の到来を祝うバーゼルの祭り。
長野に古く伝わる民話たち。
そして、顔のない女と牛男。
惜しくも舞台を見逃した人に私が
どんなにあの日の舞台を事細かに説明したとしても
その素晴らしさは半分も伝えることができないだろう。
セレノグラフィカと同じ時間と空間を共有してこそ
得られる感動があの日あの場所にあったのだから。
唯一、ここに記するとしたら、師匠達のことだろう。
あの日舞台に立っていたのは
いつも私達を優しく包んでくれる“まほさん、あびさん”ではなく
この一瞬、一瞬を真剣勝負で踊る
“隅地茉歩”と“阿比留修一”というアーティストだった。
踊るごとに、頭頂から足の先までのあらゆる場所から
無言の喜怒哀楽という感情が
時には静かに、時には激しく
迸っているかのように見えた。
それ以上のことは書けない。
なんと表現したらよいのか、良い言葉が見つからない。
この湧き上がる気持ちを、適当な言葉で綴りたくはない。
ただはっきり分かっていることは
公演から三日経った今も私は
あの日の余韻に浸ったままである、ということ。
今週12日~13日は『出会って一周年記念』と称した
ダンスワークショップを開催。
講師はもちろんセレノグラフィカのお二人である。
お稽古を付けていただけるのがとても楽しみ。
だが、何よりもお二人に
三国、京都、茅野と続いた仕事の疲れを
静岡で癒してもらえれば、と思い
今からアレコレ仕込みをしていたりする。( ´艸`)