夕べ、行ってきた。
11月の映画オフ会へ。
お題は 『雷桜』
時代劇作家・宇江佐真理の小説を映画化したものなんだけど
見終わったあと、ずっと心の中に引っかかっているものがある。
「こーゆー気分、前にも味わったことあるなあ」 と。
そして、帰り道に自転車を漕ぎながら思い出した。
「そうか、なんて素敵にジャパネスク だ!」 と。
『なんて素敵にジャパネスク』 とは
私が中学生の頃、大好きだった小説。
作家・氷室冴子の、平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした少女小説シリーズで
あの頃、瑠璃姫、高彬、吉野君の恋の行方にドキドキしながら読みふけっていた。
ああ、私にもそんなカワイイ時期もあったのねえ。
と、余計なことも思い出した(笑)
夕べ 『雷桜』 を見終わった後に感じた気持ちは
『なんて素敵にジャパネスク』 を読んでいたころの気持ちと同じ。
なんかねぇ、甘酸っぱいのよ。
そして、切ないねぇ、って感じで終わるのよ。
おそらく、15歳の私ならば 『雷桜』 を見た後
「ホゥ」 と溜息の一つも付いて目がウルウルしちゃっただろう。
でも、ごめんなさい。
今やすっかり成長しちゃった私には
夕べの映画は、目が潤むどころかドライアイ状態。
一応、切ないラブストーリーだとは知っていたけどさ。
でも、ありゃないじゃろがぁぁぁぁぁ!
・・・が、正直な感想。
おそらく原作はもっと深みのある作品だと思う。
宇江佐真理の作品は、他のものしか読んだことがないけれど
結構いい文章を書く作家さん。
その時代の背景や、登場人物たちの心情をとても上手に表現してて
決して安っぽくてベタな内容ではない。
時代考証もしっかりしてるし
読み終わった後、十分満足できる大人な小説。
だからこそ、夕べ見た 『雷桜』 が思いっきり
甘酸っぱいラブストーリーに特化されてるのが口惜しい。
作中で使っているBGMも、すごく軽めで爽やかすぎちゃって
アイドル主演のドラマを見てるような感じ。
思わず 「なぜ、ここでこんな曲を使う~?!」 と
ポップコーンのカップを握りつぶしてしまいそうでしたよ、ええ。
いい作家の作品だけに、映画の出来はホント残念。
惜しいなぁ。
東宝のお偉い人は宇江佐先生に謝ったほうがいいよ。
追伸:
岡田将生ファンのT氏には超たまらん映画だと思う。