誕生蟹 | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

誕生蟹。

それは誕生日に蟹を食べるという私が作った言葉。

世の中がピンク色やバラ色で染まりきっていたバラ愛の日バラに、

わたくし生まれましたのです。

そんなラブムードの真っ只中、

我々夫婦は色気の”い”の字もない蟹を食しにレドンドビーチへ行って参りました。

しかしこの日は生憎のお天気。

でも蟹の味に変わりなければ、嵐でも吹雪でもオーラーです


目指すカニのお店はこの道の突き当りです。

そしてじゃーーーん!



カニ



カニ




ロブスター

そしてまた


カニ。このカニ、脱走を試みている真っ最中(笑)。


この中から好きなカニを選んでお店のにーちゃんに告げると

ビニールに入れてスチームしてくれます。

こんな感じで。


そして20分から30分待つのですが、

その間にお店を見たり、その他の物を買ったりテーブルのセットアップをしたりします。

ここはレストランではないので支度も片づけも全て自分達でやるんです。


まずは店内の様子です。


刺身で食べられるものはそのようにカットしてくれますよ。



牡蠣の種類も豊富です。



お持ち帰りする人もたくさんいるみたいです。




もう全部食べたいです。



さて、我々はいつもカニの他にこんな物を注文します。



クラムチャウダーです。これで$8くらい。

カップで注文すればもっと安いのですが、クラムチャウダーはやっぱりこうでなくちゃね~!

これを食べながらカニを待ちます。



そして、いよいよカニの登場ですよ。


私は席を取っていて、旦那がカニを取りに行きます。



お皿やシルバーなどは一切ありません。

テーブルに自分達で紙やら新聞紙やらを敷くのです。

木槌だけ1本$3のデポジットを払えば貸してくれます。



でーーーん



ででーーーん




さて、まずは爪からですよー。


見るからに厚そうなこんな殻、木槌ごときで割れるのか?と思うでしょ?

テーブルが石なのでちゃんと割れます。



さぁ!これが記念すべき1つ目の爪(笑)。

旦那と同時に声をあげる。



 
『美味しいーーー!!!』


そして2つ目の爪を食べようと割ったその時、




ありゃ? なんだか魚みたい(笑)?


そして脚を全部食べ終わりました。


でん!!

足無しのカニはこのような姿になります。

やや下から撮って見ると、、、




顔面アップ。

とても切なくなるので目は合わせないようにします。



いよいよ胴体部分に入りますので、甲羅をはがしますよ。


こちらが身で、



こちらがカニ味噌



お隣の旦那もその頃、


甲羅開きに精を出していた。



パカッと開けます。


そして私がジョークで渡したストローで、




なんとっカニ味噌吸い上げ笑





カニ味噌ちゅうちゅう男の登場ですよ



私はスプーンでお上品にいきます。


とってもコレステロールの高そうなお味でした。



そしていよいよ身の部分の解体に入るのですが、
その前に軽く昔話を。



うちのママは中トロ鉄火と蟹が大好物でした。
時折会社のお客さんから蟹を頂き家族で食べてました。

ママは言いました。

『あんた、食べやすいから足の方を食べなさい。
ママは食べにくい胴体の部分でいいから』


その度に私は、『あぁ、母の愛は偉大なり』

なんて思ったものです。


さて結婚して旦那とこうして蟹を食べにくるようになってからは、
カニ、1人1杯与えられて食べるようになったのですが、

あれまぁ、なんとビックリ
食べてみたら胴体の部分の方が身が多いでないの

と、知ったわけです。。。


母の愛も、カニ前にしちゃ~その程度ですわっ。

以上、私の心の残っている偽りの愛話でした。




さぁ~て、
ママもいなくなった今日、
私はやっと胴体部分を堪能できるようになったのであります。


パカッ!

このカニ味噌がちょいちょい付着した甘~いカニを

むさぼり食べたのは言うまでもありませぬ。



で、私、43歳にお誕生日にしてここで初体験がありました。

この胴体部分を無我夢中で食している最中、

完全トランス状態に入っていたのでございます。

ふと気づいた時に周りの音がスーッと入ってきて

『はっ!!』と我に返ったんです(笑)。


恐るべしカニパワー!!



で、お隣を見ると、




笑顔でカニを食べる男。

こんな優しい笑顔はカニと猫にしか見せません。



と言うか、、、、

お顔がカニだらけですけど・・・・

この人も、ある意味カニトランスに入ってたのかも知れませんね(笑)




そしてあの2匹のカニは、


 






こうなりました。


このまま紙でクルリと巻いてゴミ箱へ捨てます。


この海の幸と一緒にぜひ1杯と言うお方は、

ちゃんと売ってますよー。




カニ男でした、、、


じゃなく、




誕生蟹でした。






ではでは。

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