今日は浜田省吾さんのお誕生日。おめでとうございます。
高校を卒業して、ひとり暮らしを始めた1980年。
部屋にはテレビやステレオはありませんでした。
ラジオが身近な存在でした。音楽はカセットデッキにヘッドフォンを接続して聴いていました。
深夜放送を毎日のように聴いていました。
浜田省吾さんがパーソナリティーだった「セイヤング」に出会いました。
浜田さんの高校時代の話などを聴いていると共感することができ、毎週楽しみに聴くようになりました。
浜田さんが選曲する音楽やお話を聴けた貴重な時間でした。
10月、「ホームバウンド」が発売され、カセットテープで繰り返し聴きました。殊に切ないバラードが心に沁み入る思いがしました。
12月、大宮市民会館でのコンサート。
チケットはなかったけれど、どうしても行きたいという思いが募りました。
初めて乗った電車でひとつ手前の駅で降車してしまいました。しかたなく会場まで歩いて行くことにしました。途中、道に迷ってしまい、時計屋さんか眼鏡屋さんかで道を尋ね教えていただきました。ありがとうございました。
会場前で当日券を購入。
扉を開けると演奏は始まっていました。お客さんは20~30人程で皆ステージ前に集まっていました。自分は気後れしてしまい、その中に加わることができませんでした。
数曲の演奏後、右端の席に一人ぽつんといた私を気遣うように浜田さんが歩み寄ってくださいました。その後も何度も歩み寄っていただきました。浜田さんの優しさを今でも忘れることができません。
演奏も素晴らしく、思い出のコンサートになりました。
80年12月、ジョン・レノンが亡くなった月でした。あれから何十年も経ちましたが、浜田さんがギターで掻き鳴らした「A Hard Day's Night」のイントロが今も胸に残っています。
浜田省吾さんは覚えていらっしゃるでしょうか。
今夜は久しぶりに「ホームバウンド」を聴きたいと思います。
お誕生日、おめでとうございます。