子供の頃、親戚の誰かが作ったニシン漬けが好きだった。

麹の自然な甘みと舌触りが特に印象に残っている。

大抵のことを忘れてしまう私だが、舌の記憶は時々蘇ってきて懐かしい気持ちにさせてくれる。

ニシン漬けは北海道の郷土料理であり、先人の素晴らしい知恵が詰まった大事な保存食だ。

子供たちには知っておいてもらいたいし、野菜が採れない冬の貴重な栄養源だとあれば作らなければいけない。

ということで一昨年の冬から作り始めたニシン漬け。

ご近所さんが作ったキャベツとうちで採れた大根を使って作った。

手前味噌だが美味しかった。

子供の頃に食べた味に似ていた。気がする。

次に作る時は手作り麹で作ってみたいと思い、昨年末のニシン漬けの仕込みの時に玄米麹も仕込んでみた。

麹自体が上手くいかなければ勿論ニシン漬けにも影響するわけで。

ちょっとドキドキしながらだったが「麹さん後はお願いしますね」と想いを託し、これまた良い出来栄えだった。

米の品種はゆめぴりか。

自然な甘みがあり風味も良く、ニシン漬けになっても尚いい仕事をしてくれていた。

ご近所さんやお友達、親にも食べてもらいあっという間に一樽無くなった。

先日2樽目を仕込んだ。

あともう少しの間ニシン漬けを楽しもう。