嫁はいつも自由だ

お天気の昼下がり 綺麗な花々に好き勝手

飛び回るホオジロのように生きている



生きているだけで課せられている税金も

面倒なご近所付き合いも 

自分の世界とは無縁のことだと

思っているような人





出勤するおれにベッドから一言

「いってらっしゃい頑張ってね」



昼前に起きたらまずは瞑想(してるらしい)

気が済んだら趣味のアクセサリー作り



家事ですらiPadでドラマ観ながら

ハイボール片手に軽〜くこなしてしまう



夜中だろうがインスピレーションが

湧いたら新作のアクセサリーを作るため

アクセサリー部品を削ったり

写真に撮ってはSNSにアップしたり



自信作は何故かおれの耳に付けさせられ

ご満悦の表情



そういうイヤリングはだいたいネットで

直ぐに売れる



こんなにも簡単に軽やかに生きて

いったい嫁の背中には羽根でも

生えているんだろうか

チュンチュンと生きているようだ

嫁の姿を見ておれは時々



「チュンチュン」



と言ってみる









おれの背中にはある秘密を背負っている

「14」という数字

もちろん「14」なんて番号のタトゥーを

彫っている訳ではない

背番号14という数字を背負う気持ちを

持っている  ということ



おれには40年間生きてきて「ヒーロー」の

ように影響を受けた男が3人いる

びっくりすることに、その3人とも背中に

背負っていたのは「14」



中には実在しない人物もいるが

それぞれ重いものを背負って頑張っていた



オランダという国を背負ってサッカーを愛し

ドラゴンズの勝利のためスローカーブを投げ

過去を後悔した漫画の登場人物は最後まで

スリーポイントシュートを打った





俺にも重い使命があると信じて

誰にも見えない「14」を背負って

生きてきたつもりだった







最近思うんだが おれには「14」は重すぎる

いつまでもおれの中には3人のヒーローは

居続ける

でも  おれも背負う必要はないかも知れない





     「おれはおれ」





14番を降ろしてみようと思う



「チュンチュン」と言い聞かせてみる