ネットもテレビもないお宿   「LOHASくるみ谷」にて | お菓子な言葉

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本当はテレビはあります。ネットも有線ではつながっています。
でもテレビはリビングに一台だけ、携帯は圏外、愛用のipadもつながりません。
その分、一時一時をゆっくり過ごすことができました。
読みたいのに読めなかった雑誌をゆっくりと開き、
積ん読になっていた三島由紀夫の短編も読めました。



このお宿を選んだのは、光と共に泊まることができる、というのが第一の理由でした。

最近、ペット可の宿は増えてきました。
が、大型犬はだめだったり、ペットはケージに入れることが条件だったり。
また大型犬可であっても、やはりペット連れではないお客さんが多いところだとペット連れは肩身が狭いです。


そして「くるみ谷」という名前にも惹かれました。
GW直前まで、知人に「GWどこか行くの?」と聞かれると「くるみ谷!」と私。
「それ、どこ?」、「ええっと・・・」

奥丹後の京丹後市弥栄町須川というところ。
山の中の本当に谷間にある農地と数軒のお家。
その一軒が「LOHASくるみ谷」。



こちらはペットがいなくても宿泊できますが、一日一組限定というお宿。
私達以外のお客さんはいらっしゃいません。
光が少々はしゃいでも、許していただけそうです。

お宿は日露戦争の頃、建てられたという古民家をオーナーさんが自ら設計、改築し、そして一日一組のお宿に造り替えました。
オーナーさんは長年京都市民生協に勤務され、このくるみ谷とのご縁も生協時代に作った物だとか。生協で培った様々な知識や経験があったからこそ、このお宿を始められたそうです。

谷間に今は6世帯が暮らしいらっしゃるそうです。
玄関を入ると広い土間、懐かしい祖母の家に来たようです。
玄関から左手に離れとしてオーナーさんご家族の住まい、右手がお宿になっています。トイレや風呂は使いやすい現代的なもの。
(希望すれば五右衛門風呂も利用できます)
古民家の面影が多く残るダイニング、居間は、天井が高く、太い梁が見えます。
オーナーさんご自慢のサウンドシステム。
私達を迎えてくれたのはジブリの音楽。


客室はゆったりした空間。
シングルベッドとセミダブルベッドが置かれ、古い縁側も残っていて古さの中に新しさ?新しさの中に古さ?の残る部屋です。
ペット用のベッドスペースもあります。

夕食はこの谷で採れる山菜やオーナー手作りの野菜。
そしてすぐ近くの海で採れる新鮮な魚。
鶏肉もでました。
でもやはり印象的なのは山菜ですね。
(食事に関しては別ページに書きます)


オーナーさんの暖かい心配りが感じられる食事です。
二回の夕食、二回の朝食、どれもおいしくいただきました。

こちらで長年看板犬をつとめたクッキー君は昨年14歳で天寿を全うされました。
新米のカール君はまだ修行中で、ちょっと人見知り、犬見知り。
犬見知りなど全くしない光が近づくと最初は怖々、でもだんだん慣れてきましたね。
今度行く時は、立派な看板犬になっているでしょう。

光もドッグランはもちろん、谷間の土道を大いに楽しんだようです。


どこかにも書きましたが、私は普段、ロハスな生き方をしていません。
車も必要以上に乗っていますし、薬もたくさん飲んでいます。
宵っ張りだし、食生活も不規則。
だけどロハスっていいな~とは思っています。
ロハスな生活、できればしたいものだと思っています。
こちらで一年に数日でもロハスに過ごせたら、と思います。

また秋か、来年の今頃、訪れたいと思います。