建禄
気力体力充実して働き盛りの時です。
判断力があり、前向きに物事に取り組むことができるので
対人関係も良く、揺るぎのない地位や権力を手に入れることが
できます。現実的で唯物的に走りやすい傾向がありますが、
正攻法で敵を作るようなことはしません。
帝旺
十二運の中では最も強く、行き過ぎやり過ぎになる傾向が
あります。何事も「盈れば欠ける」の理のように自信過剰からの
失敗を招きやすい時です。
自立心が強く、人に従うことを喜びません。挑戦的になりやすく
自分からトラブルを起こしやすい傾向があります。
指導力には優れています。
衰
体力気力が衰えて、あえて自分から挑戦しようとする気概が
なくなった状態です。安全志向が働き、何事にも保守的に
なりやすいのですが、まだまだ余力が無くなったわけではない
ので 努力次第ではもう一頑張りできます。平和主義です。
病
気力体力の限界を感じて失望感を持ちやすい状態です。
病に臥せっている人が、病床から「あれもしたい、これもしたい」
とは思っているが、どうにもならないというイメージです。
焦ったり、弱気になったりの繰り返しで、計画しても実行力が
無く計画倒れに終わりがちです。また、決断力も弱いので
チャンスがあっても逃しがちです。
死
物事が停止してしまった状態です。物事に対して執着したり
思い煩ったりしないで、消極的で諦めが早いので、自分から
運を逃がしてしまうようなことが多くなります。
物静かですが、暗い印象を与えることがあります。
墓
肉体が埋葬された状態です。過去の栄枯盛衰を懐かしみ
努力しても仕方がないと諦めて現状を受け入れるか
過去の栄華を蘇らせようと努力するかの二面性があります。
何度でもやり直しの利く十二運です。
年柱にあると先祖の残したものを静かに守って維持することが
できるということから、先祖の墓を守るようになるといわれて
います。
絶
埋葬された肉体が土に還り、残された霊魂が新たな肉体を求めて
生まれ変わろうとする状態です。闇の中で、何に生まれ変わろう
かと手探りの状態ですから、不安感や孤独感がつきまといます。
考えは色々と思い浮かぶのですが、肉体がなく、目的を遂行する
のが困難です。口では大きなことを言っても行動が
伴わなかったりします。
努力や忍耐に弱く、苦境に陥ると逃げが入るので
浮沈の多い人生を送りがちです。
※甲申と庚申の絶は 「絶中生を得る」 といって
起死回生の力が強く、はては大成功の可能性をも
秘めていますから別格です。
他の絶とは分けて考えるべきです。
胎・・・胎内に宿る 養・・・胎内で成長 長生・・・生まれる
沐浴・・・胎垢を洗い落とす 冠帯・・・成人する
建禄・・・壮年期の充実しているとき
帝旺・・・自信満々の活躍期
衰・・・初老になり、勢いはあるが敢えてチャレンジしない時
病・・・世代交代を考え始める時
墓・・・過去の栄華を懐かしむ時
絶・・・物事が無に帰する時。新しい命の始まる前。