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印綬・・・正印ともいいます。


偏印と同じように自分を生み出す変通星であり、

エネルギーを与えてくれる変通星ですから母親とみます。


陰と陽の配合で情の繋がりがありますから

偏印の継母と比べると正母です。


偏印と同じように知的好奇心が旺盛ですが、

偏印の熱しやすく冷めやすいのと違って

食いついたらしつこく探求するような粘り強さがあります。


★印綬

 中国では、科挙の試験にパスすると勲章が与えられました。

 その勲章に下がっていた房のことを印綬といいます。

★四柱推命では偏印や印綬のことまとめてを印ともいいます。

 賞を貰う。勉強して試験に受かる。位を目指して頑張る。

 勲章で身を飾る。名誉を頂く。

 などから、印綬のことを学問の星とか名誉の星とします。

 また、国語辞典には

 「印綬を帯びる。」= 要職に就くこと とあります。 


印綬(正印)は自分にエネルギーを与える星、利を与える星

自分(日干=日主)に益する星、自分を護る星です。


命式中に程よい状態で印綬があれば、

富と名誉を掴むことができますが、

そうでない場合は

他人を犠牲にしてでも、自分の欲望を満たしたいような

自分のことだけしか考えない人格の劣った人になります。


昔は、学者や芸術家と言えば、上に貧乏が付き、

貧乏絵描きとか貧乏学者とかいったものです。

純粋に学問や研究、芸術に携わる者は

お金に縛られていていては深い探求が来ない

ということからでしょう。

しかし、探求した成果で名誉が与えられると

貧乏学者などにも、財貨が手に入るようになってきます。


  
内藤孝南-五行変通星   
   

     内藤孝南-五行図


比肩=自分  

自分を生むもの(エネルギーを与えるもの)印綬

印綬を抑えるもの=財(お金・遊び・健康など)

財を抑えるもの(コントロールするもの)=比肩(自分)


印綬ー相生ー比肩   比肩ー相剋ー財  財ー相剋ー印綬


★★★命式中の変通星の働き★★★


比肩・劫財

   仲間・ライバル・力を貸してくれるもの・競争相手 


食神・傷官

   エネルギーを洩らすもの・気を使うもの・言葉・態度・色気

   感情・サービス・心


正財・偏財

   自分がコントロールするもの・手に入れるもの・面倒見るもの

   仕事・男性にとっては女性・財貨


正官・偏官

   自分をコントロールするもの(自分が抑えられる) 

   思想・希望・仕事・役職・信用・出世


偏印・印綬

   自分を利するもの・エネルギーを与えるもの・恵み

   欲・考え・才能・想像力・魂


★★★★★★


次回は十二運の説明