街へ行くためにバスに乗っていました。
午前10時頃のバスは買い物に行く子供連れや高齢者といった人たちも結構いたようです。
そんな中、3,4歳くらいでしょうか、1人の男の子がしきりにお母さんに話しかけています。
男の子は1人で座席に座り、その向かいにお母さんがベビーカーとともに座っていて携帯を見ていました。
まあバスでも電車でも携帯を眺めている人は多いですよね。
私は後ろの方の座席に座っていたので男の子の話す言葉ははっきりとはわかりません。
でも停留所に停車するたびに「ねえお母さん、」と呼びかけて何か話すのはわかりました。
そのたびにお母さんは「わかんないわ。」「今日はダメよ」と言った感じで返事をしていましたが、携帯から目を離しません。
何回目かの「ねえお母さん、」でとうとうお母さん、「ねえジミー、あんた停留所に止まるたびに話してくるけどちょっと黙って。」
と言い始めました。
あ、これはお母さんちょっとイライラしてるな、と思っていました。
男の子は少し黙りますがまたすぐに「ねえお母さん、」と始めます。
お母さんは少し大きな声で「お願い、黙って。もうさんざんおしゃべりしたんだから黙りなさい。」と言います。
退屈なのかそれでも止まらない「ねえお母さん、」
とうとうお母さんは「黙りなさい。私は頭が痛いのよ。うるさいわよ。」とかなり怒ってきました。
気を使ったのか近くに座っていた老婦人が男の子に話しかけますが、彼が話を聞いてほしいのはお母さんなので無駄でした。
「ねえお母さん、」と言い出した男の子に
「頭が痛いって言ってるでしょ。今朝も6時から起きて大変だったのよ。黙りなさい。もう黙って。」とお母さん。
今はお母さんとおしゃべりしたくてウルサイくらいの男の子も後10年もしないうちにお母さんに話すことなんかない
とか言い出すのかな、と子供のいない私は無責任に考えていました。
だとすると お母さんと話したくて仕方ない 今の時期は貴重だろうな、とも。
でもお母さんの ウルサイな〜 と思ってしまう気持ちもわかるよな、とも。
グレムリンが こっちに来て、頭を掻いて、お出かけしないで、おやつ食べようよとアピールするのも一日中だとウルサイもの。
いや、可愛いんだけどでも煩わしいと思ってしまうこともあるんですよね。
男の子が家でもやっぱりかまってちゃん大爆発ならお母さん大変だよなと勝手な想像までしてしまいました。
まあ鳥と人間の子供は違う、と言われればそうかもだけどそれでもお母さんの気持ちもわからなくもないな、と言ってしまいます。
あと10年もしないうちに、と書きましたが、
まあその10年が長いか短いか、それは人それぞれだからわかりませんよね。
私は10年は案外短いと思います。
ショッピングセンターでバスを降りていった親子を見ながら今日は私も留守番をしているグレムリンにお土産を買って帰ろうと思ったのでした。