相棒がお世話になっている看護師さん達に差し入れするビスケットを買いに行きました。

 

5日ほど前に通った時には草刈りがあって宿敵イラクサも短くすっぱりと刈り込まれてありました。

以前かぶれてからもう「見ただけでかぶれが戻ってくる」のかと思うくらい毎年痒くなるので、今日は大丈夫と思ったんですが。

 

さすがにStinging Nettleというだけあって敵ながらあっぱれです。

 

イラクサ、あんなに短く刈り込まれてあったのが嘘ではないか、というくらい立派に成長しておりました。

触らないように、当たらないようにと用心深く歩きましたが私にしたら前述のイタドリよりこっちのほうが怖いわ。

 

見るといつも童話(白鳥の王子)こんな題名だったかな、を思い出します。

魔法により白鳥に姿を変えられた11人の王子をその妹である王女が「イラクサから採った糸を使って編んだ帷子」を使って救うお話です。

11人分編んで白鳥に着せてあげると魔法が解けて元の人間に戻れる、という仕組みだったと思います。

それが編んでいる間はしゃべってはいけない、ということで誰にも真実を伝えることができません。

そのために魔女である、との疑いをかけられて火炙りにされそうになります。

寸前に兄である白鳥たちが飛来し、王女も編み上がった帷子を彼らに投げかけて人間の姿に戻すことでめでたしめでたし。

ですが、最後の瞬間まで編んでいた帷子は袖の部分を編み終えることができないままでした。

だから最後の兄は手が白鳥の翼のままだった、というお話です。

 

編み物好きなので面白く読んだお話だったのでした。

でも自分がイラクサにかぶれることを知って以来、「王女様がんばったなあ。私、かぶれてムリやわ。」といつも思います。

 

このイラクサ、ハーブとしても有名らしくお茶として飲むこともできるそうです。

野菜として食べたりもできるらしいし仲良くすれば役に立ってくれる植物なんでしょうけれど。

食べたり飲んだりしたら身体の中からかぶれちゃいそうで、手が出せないでいるものです。

 

イラクサから採った糸、はちょっと使ってみたいなあとか考えてしまうのですが、やっぱりかぶれるかな・・・。