夏が始まる今頃、近所の大木にジャックドゥ(ニシコクマルガラス)の大群が集まります。
ヨーロッパの国々で作られたドラマなんか観てると、キュンキュンというような声が背景に聞こえることがあります。
その声の主がジャックドゥです。
鳩くらいの大きさでしょうか、カラスの仲間で黒い身体に銀灰色の頭、虹彩が白っぽいのか目がよく目立ちます。
グレムリンも頭が灰色、つまり顔全体も濃淡はあるものの灰色なのでこのジャックドゥはグレムリンを思わせる鳥でもあるのです。
だから可愛い。
でも彼ら、大群で移動していて移動中に仲間同士 キュン、キュン、キュン、と呼び交わすのが悩みのタネなのです。
本来カラス類は天敵であろうグレムリンが落ち着きなくキィーキィーと騒ぎ出してしまう。
そして彼らの様子を見ようと暴れます。
彼の甲高い自転車のブレーキのような声は結構響きます。
近所の人々も仕事から帰っている時間ですから飼い主としては焦るわけです。
最近は騒ぎ出したらケージから出して肩に乗せ、窓のないバスルームに一緒に閉じこもったりします。
あるいは騒ぎそうだな、という少し前に肩に乗せているとジャックドゥの声が聞こえてもじっと我慢することもあるようになりました。
でも私の肩に乗っている足にギュッと力が入るのがわかります。
爪、食い込んで痛いから。
近所のジャックドゥ、かなりの大群です。
ムクドリの群れがまるでひとつの巨大な生き物のようになって飛ぶのは有名ですが、近所のジャックドゥもなかなかです。
ムクドリほどたくさんではないものの見たらぎょっとするくらいの数が群れて飛んでいるのです。
君たち、まだ明るいからお互いに見えてるんじゃないの?
何もそんなに騒がなくても普通に飛んでくださいよ。 からの
お願い、黙って。 になってます。
私の肩、もうカサブタだらけです。
ここのところ毎日、ジャックドゥに祈る夕方になってます。