イギリスで暮らしていても、ここは田舎なのであまり生活に変化がないような感じがします。近所やスーパーで会う人がみんな「外人」という意外はとくに変わったこともなく、かえってとても不便なことのほうが多いです。 っていうか私が「外人」なんですけどね。


ロンドンあたりの都会だと外国の雰囲気も楽しみつつ、日本にいるのと変わらないような便利な生活もできるように見えてうらやましい・・・。


まあ、事情を知らないだけかもしれませんが。


このシーズンになると私が恋しくなるものに日本の「桃」があります。まだちょっと早いでしょうか。

いつも父が「お前、好きなんやから好きなの選んだらいい。」と言ってくれて一箱、大喜びで買ってもらっていました・・・。


和歌山県は荒川の桃、大きく・甘く・ジューシーでなんともいえません。一箱買って、父は味見にひとつだけ食べます。あとはみーんな私。朝ごはんに・夜のデザートにと毎日最低でも2つは頂きました。(親の口から食べ物を取り上げる、と相棒に言われていた所以でもあります。ハイ、確かにそうですよね。)


ところが・・・。イギリスに美味しい桃はなかったんです・・・。もちろん桃はありますよ。スペインからね。固く・小さく・香りだけ桃。香りに誘われて買ったものの何度「まあ、雰囲気は堪能したから。」と自分に言い聞かせたことが。


ところがある日、あの大好きな荒川の桃に匹敵するくらいにおいしい桃を見つけたのです!!それは「ドーナツピーチ」といわれるちょっとひしゃげた小さい桃です。日本の基準だと桃というよりもビワとかイチジクくらいでしょうか。香りも味も絶品、ジューシーでなんとも言えません。


「そんなの、食べたことないぞ。」と怪しんでいた相棒も「うまいなこれ。桃がこんなに美味しいって思ったのは初めて。」とコメントいたしました。値段は4個1ポンド。3個あわせてやっと荒川の桃1個分くらいの大きさになります。お値段は4個で半額いくかいかないかぐらいでしょうか・・・。


ガレージセールに行ったときに、地元の八百屋さんも出品していてこのドーナツピーチが箱で売られていました。いい香りがそこらじゅうに広まっていました。バイクだったので、ちょっと無理があって買ってくることができなかったのが残念ですが、今年こそは十分準備して箱買いしようと約束しています。


でもね・・・。父なら箱買いしても「お前の好物だから。」と私が好きなだけ優先的に

食べさせてもらえたんですが。相棒なら無理だろうな。


食物バトルの勃発か・・・。今年は可愛いオウムにも食べさせたいから大変です。グリズリー相手に月の輪がどこまで対抗できるでしょうか。