映画が好きな私と相棒はよく夜遅くまでテレビを観ていることがあります。

夜更かししていないで早く寝ようとお互いに言いながら、しかし皮肉なことに「あ、これ観たかった作品。」とか面白そうな邦画を字幕(英語の、したがって私は日本語のセリフをそのままに理解できる)つきで放送したりというのは、どうしても夜遅くになります。


相棒いわく、「イギリス人はメンドクサガリなところがあるから、外国語をそのまま放送したりするとわざわざ見ない。」そうですが、その気のある人はどんな時間帯に放送してもちゃんと録画しておいて観ているようです。


そういうときに、夜9時過ぎくらいからでしょうか、急にオンラインカジノの宣伝が増えてきます。パソコンや携帯などで会員登録すると、スロットやルーレット、BJなんかの定番カジノゲームのほか、サッカーやラグビーなんかのスポーツの勝敗を予想するものまでいろんな「賭け事」が楽しめるわけです。


たいがいは登録すると「10ポンド分無料で遊べます。」とかいうサービスがあります。金額は10ポンドだったり5ポンドだったりと様々ですが、いかにもこの無料サービスのお金を使って元手ゼロで一攫千金も夢じゃない、というような感じを与える宣伝です。


私もミーハーですから、ピグのカジノをやってみたりすることはあります。


でもね、ラクして大もうけなんてできるもんじゃないですよね。


ちょっと前にニュースでこれらのオンラインカジノにはまってしまった若者が思いもしない高額の負債を抱えることになり、困っているというものがありました。


「犠牲者」というか「被害者」という感じでインタビューを受けていた青年は「助けてもらわないと困る。それにああいうゲームはきちんと取り締まってほしい。」というようなコメントをしていましたが、当然口の悪い相棒なぞは「アホか、こいつは。誰かに強制されてやったわけじゃないんだから、よく考えろ。」と画面にむかって言ってました。


賭け事はついつい夢中になってしまう人もいるのはわかります。人間、誰しも少しはドキドキワクワクした経験を楽しみたいもんですから。でもやっぱり、それで一生働かなくてもいいくらいのお金が手に入るなんてことはほぼゼロだということを考えておくべきでしょうね。


若者に誤解を与えるようなコマーシャルが悪いのか、素直?に信じて大富豪になるべくお金を賭けつづける若者が悪いのか、でもだからって即、政府がなんとかすべきってなる意識はちょっと甘えすぎだいう気もします。


生活保護や児童手当をもらって暮らすというシングルマザーという「キャリア」??を選ぶという女の子が多いイギリス、このオンラインカジノの話も同じように働きたくないという若者の特徴なのか、と思います。



最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。








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