いろんなところでアンティーク関連の情報がもてはやされている?
鑑定番組も大流行りしているように思う。私も好きでよく観てるけど、これだけいろいろな番組があって、特に興味のない人でもいろんな耳学問が入ってくるようになると一攫千金を狙う人がでてきても無理ないような。
「おじさんの家にあったカビ臭い掛け軸も・・・?」
「おばあちゃんが押し入れに直していた気色悪いお人形も・・・?」
「お父さんが買いこんだあの古ぼけた壺も・・・・?」 って期待することもあるよね。
それにしても、「なじみの骨董屋さんから勧められて買いました。」ってお宝が、しかも結構な金額を払ったものが買った価格以下に評価されたり、二束三文であったり、ひどいときには真っ赤な偽物だったりするのは大変だなと思う。
そのあと、その骨董屋さんとの関係はどうなったんでしょうね。なじみってことはそれまでにも何回も買ったりしたんだろうに、価値低く評価されてしまいましたってことならまだしも、偽物だった、ということなら・・・。
これだからアンティークは難しいよな。
私はアンティークも骨董も興味がないけど、一回だけアンティークのシルバー・ペンダントを買ったことがある。それはもちろん、なじみのお店なんかではなくて、たまたま遊びに行った先で偶然にみつけたお店でだったけど。しかも、私のお小遣いで即買いしたんだから、たいした価値もない。
シルバーの猫モチーフで、型抜きしたものを2枚貼り合わせたような細工だった。結構気に入って使っていたんだけれど、ある日チェーンをつける金具がおかしくなったので、近所のシルバーアクセサリーのお店で直してもらった。
戻ってきたときにはピカピカに磨かれてきた
前には貼り合わせた部分によ~く見ないとわからないぐらいの赤くて細い糸がひっかかっていて、まあ、そんなことはないんだろうけど、自分的にはその猫が前の持ち主との思い出として持っているような気がしていた。「大事に引き継いでいますよ」って感じがしたので、特に何も思っていなかった。でも、その糸も当然取り除かれていたので、「あ、ここの赤い糸は・・」というと「取り除いておきました。」ということだった。だから「別に気にしてなかったから、置いておいてもらってもよかったんですけど。」と言うと、「だって、気持ち悪いでしょ!!」と返ってきた。
気持ち悪いかどうかは今の持ち主の私が決めることなんですけどね。まあ、お店としてはサービスで磨いてくれたのだろうし、もとに戻すのは無理だからここで文句を言っても仕方ないと引きさがったけど、なんとなくそのお店からは足が遠のいてしまった。
もし「なじみの骨董屋さん」で買って、そのお店に修理を依頼していたとしたら、私の感傷的?な気持ちもわかってくれていて、こんなことなかったんだろうな・・・??
それ以来アンティークアクセサリーは買っていない。こんなつまらないことでも覚えているんだから、ひとつのアクセサリーにどれだけの思い入れが詰まっているかわからないから。まだまだ修行中で、他の人のものまでも背負い切れないから