今日から急に寒くなってきたパリです。
やっと秋到来かな・・・?
どでん!
lentilles vertes。
緑レンズマメー。
コンタクトレンズのことをフランス語でlentillesと言ったりします。
住んでる場所で食べたいものって違ってくると言いますが、
こちらにいると、不思議とあまり米を欲さなくなる。
食べたくないとかではないけれど、まぁいっか。みたいな感じ。
お米ってなんか安心する効果みたいのがある気がするのですが、その代わりは同じ炭水化物でもパスタなどの麺類では埋められないような気が個人的にはしております。日本人だからかな・・・?
スーパーでなんとなく買ってみたレンズ豆を
今朝作っておいたオニオンスープにどべーんと入れ、
ついでに好きなきのこたちも入れて、
ちょっとだけカレー粉も失礼しまして、
ぐつぐつ再煮。。
結果。
なんじゃもんじゃmy料理レシピ(←そんなに種類ない)の上位に躍り出ました♡♡♡
食べるとなんだかふわっと癒される感じが。
お米を食べたときの安心感のフランス版。みたいな感じ(笑)
でも豆だからあんまり重くなく、食べたあとなんだか気持ちが柔らかくなってる。
実際ほんとに身体(特に女性の)によいらしいですー。
いろんな効能があるらしい。
しんどいな、と身体や心が感じるときにおすすめ♡
日本だと乾燥したものが売られているのかな。
そういえば、
半年前にジャズの先生のおうちでいただいたのも
レンズ豆のラタトゥイユ(南フランスの野菜煮込み料理)だった。
心身共に、これまでで一番しんどかったとき。
「もう私できません、なにも。ほんとにできないです。」
って、後先考えずに先生だけに打ち明けたんだった。
自分にとって「できない」と言葉に出すことはなによりも恐怖だったのだけど、それくらい限界に来てた。
先生はラタトゥイユを温めながら、
「なんもやんなくていいしなんもがんばらなくていい。悲しみや喪失感から抜け出すのって思った以上に時間がかかるの。ここはフランスだし好きなことして休めばいい。学校はいつでも戻れるように私がすべてやっておいたから大丈夫。本当に何も問題ないよ。戻りたいって思ったときに戻っておいで」
と言ってくれたんだっけ。
その時にchagrin(悲しみ・憂鬱)という美しいフランス語を教えてもらったんだった。
レンズマメと共に彼女の心が全身にしみわたり、
いつまでも語りあえたことは一生忘れられない思い出。
「私が先生にjazzを教えて欲しいって思ったのは、classicの人がやるような感情表現のやり方をjazzでやっていたから。そういう人は私の知っている人ではいなかった。きっと先生の心の中にもいろんな複雑な感情や人格があるのを私は最初に先生の演奏を聴いたときに一瞬にしてわかった、だから先生のピアノが好きになった。だから先生に習いたいと思ったの。今日はありがとう。必ず元気になるから待っててください。」
と言って家を後にしました。
それでも人生は流れていくし、
一生忘れられないといっても日常を駆け抜けているうちにその思い出は自然に埋もれていくもの。
実際今日レンズマメを口にするまでその日のことを忘れていた。
たった半年前のことなのに。
だけどその愛しい日常こそが、こうやって然るべき時にちゃんと思い出させてくれたりもします・・・♪
思い出のレンズマメ・・・♡
そして今年から学校にも復帰です・・・♡
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