トランプ関税の評価が一変する日も近い
おはようございます みなさん
関税を批判していたWSJが「トランプ氏が貿易戦争に勝利した」と論評 ─
トランプ関税の評価が一変する日も近い
https://the-liberty.com/article/22254/

《ニュース》
トランプ関税を批判していた
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が
「TACO(いつもビビッて退く)は忘れろ
トランプは貿易戦争に勝利している」と題した記事を掲載し
従来の評価を一変させる内容を発信したことで注目が集まっています
《詳細》
市場関係者などの間では
トランプ米大統領が強硬な姿勢をとっても
朝令暮改風にコロコロ方針を変える様を見て
同氏を「Trump Always Chickens Out
(いつもビビッて退く)」と呼び
その頭文字をとって
「TACO」と皮肉る声が上がっています
さらに
トランプ政権が貿易交渉で妥結した国が少ないこともあり
そうした見方が広がりを見せていました
これについて
WSJ経済担当チーフコメンテーターであるグレッグ・イップ氏は
「トランプ氏の目標を誤って解釈し
合意をまとめることの重要性を過大評価している上
同氏の関税引き上げ意欲を甘く見ている」と指摘
仮に交渉に合意しても
アメリカは引き続きほぼすべての輸入品に
10%の相互関税を課している以上
「本人の成功の定義によれば
すでに貿易戦争に勝利していることになる」
と論評しました
つまり
関税全廃を求める声はもはや雲散霧消し
トランプ政権と交渉する
各国は関税率の引き下げを勝ち取ることで"勝利"と見なし
市場も「関税がある前提」で反応しているなど
世界は「トランプ関税」を受け入れたと言えるわけです
それを示すのが
このほど交渉に合意したインドネシアです
アメリカはインドネシアへの関税率を19%にする一方で
インドネシアに対する輸出では関税と非関税障壁の撤廃を得ました
インドネシア大統領府の報道官は
「ベトナムがアメリカとの交渉によって
関税率が20%に引き下げられた時
この交渉の成功に対して称賛の声が上がった
今回
私たちの関税率は(32%から)19%に引き下げられ
ASEAN(東南アジア諸国連合)各国よりも低い水準になった」と
成果を強くアピールしています
インドネシアは
ベトナムやASEANと比べて
関税率が低い点を「勝利」と発信し
インドネシアの株式市場もそれを好感
さらに
関税ニュースに対する反応や批判も
だんだん弱まっています
前出のイップ氏は
「報復措置に出る国が限られるため
同盟国への関税も辞さない
トランプ氏と考えを異にする共和党議員たちは
同氏に反対しにくくなっている」
「トランプ氏は
ついに関税という手段を自分のものにした
自由に引き上げられる上
引き下げを求める圧力もほとんどない」などと指摘し
アメリカが最終的に勝利したかどうかは
分からないとしつつも
トランプ氏は貿易戦争に勝利したと評しました
《どう見るか》
WSJの記事がどれだけ意外であるかを説明すると
同紙は社説で
「世界貿易システムの破壊はトランプ氏が宣伝する
『黄金時代』とは異なる結果を招く」
「トランプ氏は自身の関税政策がもたらす打撃について
ほとんど理解せずに行動している」などと述べ
一貫して関税を批判してきました
しかし
本欄で「『トランプ関税で米経済崩壊』というメディアや
学者の予想に反し
米経済は好調」
( https://the-liberty.com/article/22243/ )
と掲載したように
トランプ関税の負の側面が
「想定以上に小さい」ことがさまざまな指標で明らかとなり
関税への見方が徐々に変わりつつあります
本誌2025年8月号では
「マスコミは
関税をどう考えるべきかについて
最初から『関税を悪』と価値判断を下して以降
その筋書きに合ったニュースや見解を報じてきた」
と紹介しました
(「トランプ関税の正しい見方」
https://the-liberty.com/article/22217/ )
マスコミは
価値判断を変えることに躊躇する傾向にありますが
WSJは従来の判断を変える可能性を見せたという意味で
注目すべき記事と言えるでしょう
すると
「世界はトランプ関税ありきで動いていく」
と言わざるを得ません
トランプ関税がある前提で物事が進むという点でいけば
トランプ政権発足から半年で
関税収入は実に872億ドル(約13兆円)に達し
18日付日本経済新聞が
「米国 はや関税収入大国」と題した記事を掲載しました
関税が今後
米政府の安定的な財源となり
バイデン政権が関税政策を踏襲した前例を踏まえると
トランプ第二次政権が退陣した後も
「トランプ関税は常識化」していくはずです
そうした未来まで考えると
各国は米政権に全力で抵抗するわけにはいかず
「譲歩を勝ち取ったほうが賢明と判断している」と
見ることもできます
実際に
トランプ氏が貿易戦争に勝利したというWSJの見方は
多くの日本人も感じているところでしょう
石破首相は「関税全廃」を求めてきましたが
これまでの交渉のどん詰まりぶりを見て
それを通すことなど無理であり
現実的な対応を求める声が増えていることからも明らかです
もちろん
現実に即した対応という点だけではなく
本誌が一貫して指摘してきたように
トランプ関税の真意は「対中包囲網」にあり
大局的な観点から日本は共同歩調をとるべきです
あれだけ批判されてきたトランプ関税への評価も
一変する日は近いかもしれません
ザ・リバティweb
さすがディールの天才トランプ氏
まず
10%の関税を一律にかけておいて
それの上乗せ課税で驚く数字を表示していく
中国などは100%を超える関税
中国もそれに対抗して高額な関税をかけるが
一端税率を保ちながらディールで折り合いをつける
それが少々高い関税でも半分以下にになると
折り合いがついたように感じてしまう
インドネシアは32%から19%に引き下げられて
ベトナムなどより低い関税率と交渉を成功に導いた捉えて喜ぶが
ところが
インドネシアに対する輸出では関税と非関税障壁の撤廃を得ました
完全にアメリカの勝利です
そしてトランプ氏はブラジルなど関税黒字国に対しても
10%から50%へ引き上げる
それはクーデターの計画などで起訴された
ボルソナロ前大統領をめぐる現政権の対応を批判し
「魔女狩りは今すぐ終わるべき」と述べ
裁判を行わないよう求めるためのもので
貿易とは関係ないものですが
それも政治的な干渉として利用しています
トランプ氏は
関税がアメリカにとって交渉する最大の武器であることを
知っているのです
それにようやく気付きだしたのがWSJなどの報道関係
トランプ氏の駆け引きはTACOなどではなく
微妙な掛け合いによる
ディールそのものだったことに気が付き始めたのです
今日の光の言霊は【自己規律】です
【自己規律】は自分の心を統御するもので
簡単にできるのもではありません
人の心は常に波立っているもの
それをここだというときに
その波を鎮めることが出来るか
常に心境を点検しどのようなことがあろうとも
心を統御できるだけの境地にあること
何があっても心が乱れない
あらゆる場面で経験しないとできないことです
おはようございます みなさん
関税を批判していたWSJが「トランプ氏が貿易戦争に勝利した」と論評 ─
トランプ関税の評価が一変する日も近い
https://the-liberty.com/article/22254/

《ニュース》
トランプ関税を批判していた
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が
「TACO(いつもビビッて退く)は忘れろ
トランプは貿易戦争に勝利している」と題した記事を掲載し
従来の評価を一変させる内容を発信したことで注目が集まっています
《詳細》
市場関係者などの間では
トランプ米大統領が強硬な姿勢をとっても
朝令暮改風にコロコロ方針を変える様を見て
同氏を「Trump Always Chickens Out
(いつもビビッて退く)」と呼び
その頭文字をとって
「TACO」と皮肉る声が上がっています
さらに
トランプ政権が貿易交渉で妥結した国が少ないこともあり
そうした見方が広がりを見せていました
これについて
WSJ経済担当チーフコメンテーターであるグレッグ・イップ氏は
「トランプ氏の目標を誤って解釈し
合意をまとめることの重要性を過大評価している上
同氏の関税引き上げ意欲を甘く見ている」と指摘
仮に交渉に合意しても
アメリカは引き続きほぼすべての輸入品に
10%の相互関税を課している以上
「本人の成功の定義によれば
すでに貿易戦争に勝利していることになる」
と論評しました
つまり
関税全廃を求める声はもはや雲散霧消し
トランプ政権と交渉する
各国は関税率の引き下げを勝ち取ることで"勝利"と見なし
市場も「関税がある前提」で反応しているなど
世界は「トランプ関税」を受け入れたと言えるわけです
それを示すのが
このほど交渉に合意したインドネシアです
アメリカはインドネシアへの関税率を19%にする一方で
インドネシアに対する輸出では関税と非関税障壁の撤廃を得ました
インドネシア大統領府の報道官は
「ベトナムがアメリカとの交渉によって
関税率が20%に引き下げられた時
この交渉の成功に対して称賛の声が上がった
今回
私たちの関税率は(32%から)19%に引き下げられ
ASEAN(東南アジア諸国連合)各国よりも低い水準になった」と
成果を強くアピールしています
インドネシアは
ベトナムやASEANと比べて
関税率が低い点を「勝利」と発信し
インドネシアの株式市場もそれを好感
さらに
関税ニュースに対する反応や批判も
だんだん弱まっています
前出のイップ氏は
「報復措置に出る国が限られるため
同盟国への関税も辞さない
トランプ氏と考えを異にする共和党議員たちは
同氏に反対しにくくなっている」
「トランプ氏は
ついに関税という手段を自分のものにした
自由に引き上げられる上
引き下げを求める圧力もほとんどない」などと指摘し
アメリカが最終的に勝利したかどうかは
分からないとしつつも
トランプ氏は貿易戦争に勝利したと評しました
《どう見るか》
WSJの記事がどれだけ意外であるかを説明すると
同紙は社説で
「世界貿易システムの破壊はトランプ氏が宣伝する
『黄金時代』とは異なる結果を招く」
「トランプ氏は自身の関税政策がもたらす打撃について
ほとんど理解せずに行動している」などと述べ
一貫して関税を批判してきました
しかし
本欄で「『トランプ関税で米経済崩壊』というメディアや
学者の予想に反し
米経済は好調」
( https://the-liberty.com/article/22243/ )
と掲載したように
トランプ関税の負の側面が
「想定以上に小さい」ことがさまざまな指標で明らかとなり
関税への見方が徐々に変わりつつあります
本誌2025年8月号では
「マスコミは
関税をどう考えるべきかについて
最初から『関税を悪』と価値判断を下して以降
その筋書きに合ったニュースや見解を報じてきた」
と紹介しました
(「トランプ関税の正しい見方」
https://the-liberty.com/article/22217/ )
マスコミは
価値判断を変えることに躊躇する傾向にありますが
WSJは従来の判断を変える可能性を見せたという意味で
注目すべき記事と言えるでしょう
すると
「世界はトランプ関税ありきで動いていく」
と言わざるを得ません
トランプ関税がある前提で物事が進むという点でいけば
トランプ政権発足から半年で
関税収入は実に872億ドル(約13兆円)に達し
18日付日本経済新聞が
「米国 はや関税収入大国」と題した記事を掲載しました
関税が今後
米政府の安定的な財源となり
バイデン政権が関税政策を踏襲した前例を踏まえると
トランプ第二次政権が退陣した後も
「トランプ関税は常識化」していくはずです
そうした未来まで考えると
各国は米政権に全力で抵抗するわけにはいかず
「譲歩を勝ち取ったほうが賢明と判断している」と
見ることもできます
実際に
トランプ氏が貿易戦争に勝利したというWSJの見方は
多くの日本人も感じているところでしょう
石破首相は「関税全廃」を求めてきましたが
これまでの交渉のどん詰まりぶりを見て
それを通すことなど無理であり
現実的な対応を求める声が増えていることからも明らかです
もちろん
現実に即した対応という点だけではなく
本誌が一貫して指摘してきたように
トランプ関税の真意は「対中包囲網」にあり
大局的な観点から日本は共同歩調をとるべきです
あれだけ批判されてきたトランプ関税への評価も
一変する日は近いかもしれません
ザ・リバティweb
さすがディールの天才トランプ氏
まず
10%の関税を一律にかけておいて
それの上乗せ課税で驚く数字を表示していく
中国などは100%を超える関税
中国もそれに対抗して高額な関税をかけるが
一端税率を保ちながらディールで折り合いをつける
それが少々高い関税でも半分以下にになると
折り合いがついたように感じてしまう
インドネシアは32%から19%に引き下げられて
ベトナムなどより低い関税率と交渉を成功に導いた捉えて喜ぶが
ところが
インドネシアに対する輸出では関税と非関税障壁の撤廃を得ました
完全にアメリカの勝利です
そしてトランプ氏はブラジルなど関税黒字国に対しても
10%から50%へ引き上げる
それはクーデターの計画などで起訴された
ボルソナロ前大統領をめぐる現政権の対応を批判し
「魔女狩りは今すぐ終わるべき」と述べ
裁判を行わないよう求めるためのもので
貿易とは関係ないものですが
それも政治的な干渉として利用しています
トランプ氏は
関税がアメリカにとって交渉する最大の武器であることを
知っているのです
それにようやく気付きだしたのがWSJなどの報道関係
トランプ氏の駆け引きはTACOなどではなく
微妙な掛け合いによる
ディールそのものだったことに気が付き始めたのです
今日の光の言霊は【自己規律】です
【自己規律】は自分の心を統御するもので
簡単にできるのもではありません
人の心は常に波立っているもの
それをここだというときに
その波を鎮めることが出来るか
常に心境を点検しどのようなことがあろうとも
心を統御できるだけの境地にあること
何があっても心が乱れない
あらゆる場面で経験しないとできないことです
【自己規律】
「コンディションの調整が
できるような
きちっとした
自己規律ができる」
というのは
非常に
大事なことだと思います
HS
『悪魔からの防衛術』 P.60