異常な肩入れ報道 太陽光の"隠れコスト"を加味しない説には重大な問題あり
おはようございます みなさん




日経が「再エネは原発より安い」と一面で異常な肩入れ報道
太陽光の"隠れコスト"を加味しない説には重大な問題あり

https://the-liberty.com/article/21841/






《ニュース》

日本経済新聞が13日付朝刊一面で
「再生可能エネルギーのコストは原子力発電より安い」
とする記事を掲載しましたが
しばしば登場するこの手の説には注意が必要です



《詳細》

記事では
「米南部ジョージア州で電気代が急騰している」ことを
導入の事例
として紹介

その原因は23年7月に同州に新設された
ボーグル原発にあるとしています

当初140億ドルとみていた建設費が
安全対策費や人件費
資材価格の高騰などにより倍以上に膨らみ
それが電気代に上乗せされたとしています


この事例から
「原発は安く
再生可能エネルギーは高いという常識は過去のもの」と指摘

米民間投資会社ラザードの試算を引用し
太陽光発電のコストは2009年から2019年の10年間で
9割減の1メガワット時あたり40ドルに低下

陸上風力も同135ドルから41ドルに低下する一方
原発のコストは同123ドルから155ドルと高くなり
"逆転"したとしています


記事では
大々的に写真と共に中国の太陽光発電の推進にも言及

習近平国家主席の旗振りで
23年に新設した太陽光発電の設備容量は前年の2.5倍になり
中国の再エネの発電能力比率は50%に達し
日本を上回っているとしています


ただアメリカで太陽光コストが低下する一方で
日本ではコストが上昇


1キロワット時あたり9.9円と
世界の約2倍の高さであり
陸上風力に関しては約3倍
に上るといいます

記事は
『再エネは安い』という世界の常識が
日本では通用しない」
と締めくくり方をしています



近年
「太陽光発電は安い」といった言説が流布しており
経済産業省も2021年
「太陽光発電の2030年時点のコストが
1キロワット時あたりで原発よりも安くなる」

との試算を発表しています

ですが
こうした試算が
再生可能エネルギーの抱えるさ
まざまなコストを無視している点には大きな問題があります


それ以外にも
以下のように山積みする
再エネの問題を素通りしている本記事は
看過することができません



《どう見るか》

まず無視されているのが
再エネを増やすと天気によって発電量が不安定になるため
"地域に安定的に電力供給する"という観点から
別の投資が必要になる
ということです


太陽光発電は日が出ている時間しか発電できず
風力発電は風が吹いている時間しか発電できません


日光や風が弱い時に停電などが起こらないようにするため
バックアップ電源として一定の火力発電所などは確保をしたり
蓄電池を増設したり
他の地域から電力を融通してもらうための
送電網をつくらなければいけません



これらを含めれば
社会全体としての再エネコストは跳ね上がるのですが
日経が引用したラザード社の調査は当局者ではなく
投資家向けの推計値であるため
安易に「再エネ推進」の材料とし
て受け止めることは全くできません



前述した経産省の
「太陽光の方が原発より安くなる」という試算も
後にこの点が専門家から指摘され
バックアップコストなども含めて試算し直した数字では
太陽光のコストは原発コストを上回りました



この推計値が出された時にも
読売新聞などは
「太陽光 コスト『割高』~30年時点 天候が左右 不安定」
と報じたのに対し
日経は
「太陽光、30年最安に~経産省試算 発電コスト8.2円~11.8円」
とあくまで"再エネは安い"ことを強調する報じ方をしていました

この再エネへの肩入れの強さを
読者は差し引いて見ておくべきでしょう


ただし記事を含む同シリーズの他の記事では
さすがに拙速な脱原発と再エネ普及を行ったドイツなどで
経済停滞につながっていることなどを挙げているので
再エネ推進の難しさを認識しはじめている面もあると見られます



「再エネの方が原発より安い」説について
さらに留意しておかなければならないのは
日本は欧米よりも
再エネがコスト高になる地理的宿命がある
ということです


ラザード社の調査が念頭に置いていると見られる
アメリカなどに比べ
国土が狭い日本では
太陽光・風力発電施設の建設余地はすでにかなり限られています

これ以上建設を進めれば
貴重な森林を切り崩すなどして
環境コスト・社会的コストが跳ね上がります


陸上風力も反対運動が増え始め
洋上風力が本命に移りつつありますが
これは陸上に比べてさらにコスト高になります


なお
日経が紹介したラザード社のコスト試算に洋上風力は入っていません

さらに日本は総じて風が弱く
季節風の国なので時期によって風のムラも大きいです

環境がまったく異なるので
なお海外の試算を真に受けることはできません


そもそも
太陽光の発電コストが本当に安く
発電効率が良ければ
政府が補助金を出すまでして推進せずとも
自然に利用が増えるはずです


しかし現在
国が再エネ普及のための
「再エネ賦課金」を国民の電気料金に上乗せしている現状を見れば
「採算が合わないために徴収せざるを得ない」ことを
国が認めているようなものだ
という指摘も多くあります


とりわけ懸念すべきは
太陽光発電を推進することが
太陽光パネルの生産量で世界シェアの8割を誇る
中国からの輸入増加につながりかねないことです

日経新聞の報道でも
「中国が太陽光を熱心に導入している」
と前向きに取り上げていますが
このパネルの多くは
中国の新疆ウイグル自治区における
強制労働に関係している疑いがあり
結果的に人権侵害に加担することになる
のです


再エネ推進論の多くが
さまざまな懸念や欠点を覆い隠していることは
知らなければなりません

ザ・リバティweb



この記事にプラスし考慮したいものがあります

それは次世代の原子炉と

日本が開発し実用化できる再エネのホープとも言える

ペロブスカイト太陽電池です





次世代の原子炉による発電は数種類あり

軽水炉・高速炉・溶融塩炉・高温ガス炉などがあり

それぞれのメリット・デメリットがあります





そして

ペロブスカイト太陽電池は今までの太陽パネルと違い

生産コストも安く

日本の資源を使い制作できるものであり

折り曲げが出来て

半透明などもありガラス面ににも取り付けられる

かなりのメリットの高い再エネの太陽電池で

晴れの時だけではなく少しの光で発電できるという優れものです



これらを追記すると

もはや日経の記事など周回遅れもいいところです

現時点での再エネなどは過去のものとなりつつあります

つまり

次世代の原子炉とペロブスカイト太陽電池による再エネのコストを

比較するべきものです



現存する原発は最大限有効活用することを前提として

次世代のエネルギー源のコストを試算するべきでしょう




今日の光の言霊は【自分の実力を客観的に見る】です

ちょっとした名誉欲や増上慢などで

簡単に出来上がってしまう

インスタント天狗が多いようです



常に自分の実力を客観的にみる習慣を身に付けておく必要があります












 

【自分の実力を客観的に見る】







心の修行をしている人でも
そうなのですが

人間は
えてして名誉欲が過ぎるのです




したがって

いつも自分の実力を客観的に
見ておくことが必要です














HS

 
『大悟の法』 P.63
 
 

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