このままハリウッドはAIに支配されてしまうのか?
おはようございます みなさん





ミッションインポッシブルシリーズの最新作

「デッドレコニング」のpart1


いよいよ7月21日金曜日から公開となります





シリーズを通して主演を務めるトム・クルーズが

初日舞台挨拶のため自ら来日する予定でしたが

急遽キャンセルとなりファンの間では

静かな失望が広がりました



来日回数24回

日本をこよなく愛するトム:クルーズがなぜと

思いの方もいるかと思いますが

その理由は

今ハリウッドで起こっている

歴史的な大規模ストライキのためです

トム・クルーズも俳優組合の動きに合わせ

来日を見合わせたとのことです



ネタバレ禁物ですが

ミッションインポッシブル最新作の敵役は

なんとAIという設定

奇しくもハリウッドで俳優や脚本家たちが

今戦っている相手の一つがAIだというから驚きです


では今ハリウッドで何が起こっているのか

ざっと振り返ってみたいと思います



遡ること5月2日

俳優たちによって脚本家たちの組合全米脚本家組合が

15年ぶりの大規模ストライキに入りました



ワーナーブラザーズやディズニーといった大手映画会社やテレビ局

また

Netflixなどのストリーミング事業者が所属する

全米映画テレビ製作者協会を相手取って

主に待遇の改善とAiの利用制限を訴えました



それに続いて7月12日には

俳優やスタントマンなどから構成される

約16万人を擁する全米映画俳優組合と

製作者サイドとの交渉が決裂

翌々日の14日から

脚本家たちに合流する形で

ストライキが一気に大規模化したわけです



組合を通して俳優たちが要求していたことは

多岐に渡りますけれども

大きくは脚本家と同様

待遇の改善とAI利用の規制となります



俳優と脚本家が同時にストライキに入るのは

実に1960年以来半世紀以上ぶりということもあって

ハリウッドが大騒ぎとなっているわけです



全米映画俳優組合のトップフラン・ドレッシャー氏は

ハリウッドのビジネスモデル全体が

ストリーミングとデジタルAIによって変化している

もし

私たちが正しい側に立たなければ

機械にとって代わられる危険性の中にあるなどと述べ

断固戦い続ける姿勢を示しています



ストライキ中はカメラ周りだけでなく

今回のトム・クルーズのような来日プロモーション活動や

オーディションなど

映画テレビラジオに関わる作業が

全て禁止となってしまいます



さぞ

製作者側は冷や汗をかいているかと思いきや

労働組合はこの業界に依存する

数えきれないほど多くの人々の

経済的苦難につながる道を選んだと述べ

徹底抗戦の姿勢を貫いています



ウォルト・ディズニーカンパニーのボブアイガーCEOも

組合の要望は理解するとしつつも

「彼らが抱く期待は現実的ではない」とし

コロナ以降

この業界が置かれてきた困難を加速する行為で

非常に不愉快だ

と断罪しています



ちなみにストリーミング大手のNetflixは

かなり前倒しで制作を行っているため

2024年後半までストライキの影響は

あまりないとも言われています



俳優たちの肩を持ちたくなりつつ

両者に一定の部があるように思えるこの問題

まず

要因の一つにはネットフリックスに代表される

ストリーミング全盛の時代になったことで

脚本家の原稿料が下落したり

テレビの再放送やDVD化されることで生じる

再使用量レジデュアルといった

元来仕事量の浮き沈みが激しい俳優たちの

ある種懐を守ってきた仕組みが

Netflixなどの影響によって

徐々に機能しなくなりつつあると言われているからです



要するにストリーミング事業の発展によって

しわ寄せを受けている経済的な側面が

大きいのは事実です



ただし

今回に関してはストライキが大規模化している

もう一つの大きな要因となっている

AIに絞って見てみれば

まず

5月からストライキを行っている脚本家にとって

AIはどのような脅威になっているか

脚本家たちは主に

生成系AIチャットGPTに大きな警戒心を抱いています



要するにもし

制作者側がAIを脚本家の代わりに使い

脚本全体を書かせて修正が必要なところだけ

人間に手直しをさせるようなことができるようになれば

執筆料はぐっと安く抑えられてしまいます



嘘のような話ですが

10本のハリウッドの名作を

AIに取り込み良いとこ取りで

全く新しい1本の傑作ができてしまうということも

可能になるわけです



こうなると確かに

脚本家の多くは無用な存在になってしまうかもしれません

一方俳優たちが抱く期間とは

一度契約をしたら

その後はただ働きをさせられる危険性があるということです



要するに1本の契約内で撮影された映像を取り込み

その俳優の表情や声ボディワークなどを

AIに学ばせることでその俳優のあらゆる動きが

再現できてしまう



そして

肖像権に関する保護などは関係なくその後

勝手に利用され続けてしまう恐れがあるということです



この危機感はすべての俳優に共通しますけれども

特に懸念されるのは

組合の大半を占めているちょい役やエキストラスタッフなど

無名の役者たちです



彼らをすべてAIで再現できてしまえば制作サイドとしては

経費削減に大きくつながります

すると

脚本家と同様大半の役者は

無用の存在になってしまうわけです



競争の激しいこの世界において

長い下積みを経て遅咲きの盟友

そして

脚本家なども少なくはありません



ハリウッドの大半を占めている

未来のスター候補や縁の下の力持ちたちが

AIによって締め出されてしまうというのは

エンターテインメントの最高峰の

何とも悲しい末路かと感じざるを得ません



先日公開されたインディージョーンズ最新作においては

過去のエピソードのために

80歳のハリソン・フォードを

AIで壮年時代まで若返らせるなど

すでに

制作現場においてAIの技術は使われています

けれども

その技術は日進月歩

今後AIをどこまで使うのか

それに対する発言権をしっかりと持ちたいというのが

脚本家俳優双方に共通した切実な要望だと言えるでしょう



ハリウッドのみならずAIへの警戒感は



世界各地で急速に高まりつつあります

7月18日国連安保理がAIをテーマにした

初の会合を開いています



AIの軍事利用に強い危機感を示し

人間の判断に基づかず攻撃する

AI兵器を禁止するための

規制強化に動いています



日本ではチャットGPTをはじめとした

AIに対する警戒感は

極めて低いと言えます



ソフトバンクは

生成AIブームに乗り遅れるなと必死ですし

日本の政治家たちも

行政が効率化できるなら大歓迎という

危機感の低さは否めません



こんな日本においてAIの活用が

さらに進んできたらどうなるでしょうか

日本の芸能界においてはハリウッドに比べて

俳優やタレントの立場が明らかに低く

組合も存在していません



これではAIに一気に

席巻されてしまうのではないか

という危機感を感じざるを得ません

そして

これは芸能界に限らず

日本の全産業に待ち受けている

未来とも言えるかもしれません



このAI全盛時代の危険性について

大川隆法総裁は

「人の温もりの経済学」の中において

このように述べられています




「やはり
千年経っても基本的な価値観として
魂が宿っている人間の値打ちを下げてはいけないというところは
一緒らしいということは見えるのです
これはこのラインを外してはいけないところが
あるということだと思います」




すでに61歳になるトムクルーズは

ミッションインポッシブル最新作において

たった1シーンを取るために

約1年間かけて

13,000回ものバイクジャンプの練習を

行ってきたといいます

こうした作品にかける情熱と美学に心を動かされて

ストリーミング配信を待てずファンたちは

劇場に足を向けてしまうわけです



このように

どれだけ硬く技術が進歩したところで

AIなどが絶対に踏み込めない

温もりのある心の領域というものを

私たちはもっと大事にすべきだと思います

以上「Truth Z」からです




AIが我々の生活にどのような影響を与えるのか

まだピンとこないというのが日本人でしょう

デジタル改革自体が分かっていないのです



ここに出てこなかったAIの重要な欠点があります

それはAIは人と人とが話し合う

営業には使えないということです

人間的な駆け引きはできないのです



さて

今日の光の言霊は【行雲流水のごとく生きよ】です

この意味がAIが分かるでしょうか

「愛」について説明できるでしょうか

人間が「美しい」と感じる感情が分かるのでしょうか



AIは神の理を知らないのです

あなたもそうなっていないでしょうか

「愛」の本当の意味が分かりますか



人生を生きるのにしがらみに引っかかってばかりではないでしょうか

サラサラと行雲流水のごとく流れているでしょうか









 

【行雲流水のごとく生きよ】






理を知り

そして

そのなかに生きている
自分というものを
よく自覚することです




さすれば

すべては
行雲流水のごときものです




行く雲

流れる水のごときものです




いろいろなものが現れてきても

そのようなものは
すべて引っ掛かりなく
流れていくものです




自分にはかかわりなく
流れていくものです














HS

 
『信仰と情熱』 P.204
 
 

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