騙しから始まった独裁政権は習近平失脚が近いか
おはようございます みなさん
習主席の「3期目」で縮まる中国共産党の命脈
【澁谷司──中国包囲網の現在地】
《本記事のポイント》
・なぜ続投阻止は失敗したのか?
・習主席続投は共産党の寿命を縮める
・中国に予想される8つの困難
10月13日
彭載舟(本名:彭立発)が起こした
「北京四通橋横断幕事件」や中国のSNS上での
書き込みなどから分かる通り
明らかに
中国人民の"民意"は
習近平主席「3期目続投」にはノーであった
しかし
第20回党大会では
"民意"とは反対の方向へ進んだ
◎なぜ続投阻止は失敗したのか?
実は今度の党大会で
元老達が立ち上がって「救国」(正確には「救党」)を宣言し
習近平主席の「3期目続投」を阻止しようとした
そして
確かに
そのチャンスはあったかもしれない
まず一つは
選挙による平和的な政権移行である
もう一つは
軍事力による「クーデター」的な政権移行だった
今度の党大会では
2310名が参加している
その中には
決定的な影響力を持つ主席団常務委員会46名が存在した
その常務委員会に
元老達の数は19名を占め
4割以上にも達した
そこに現役の政治局委員を加えれば
「習近平派」より「反習近平派」が多かったのである
選挙による平和的な政権移行が可能だったはずである
それにもかかわらず
元老達を含めた「反習派」は
習主席「3期目続投」を阻止できなかった
恐らく
一部の「反習派」現役幹部らが結束せず
「習派」へ"寝返った"のではないか
他方
なぜか「反習派」の「切り札」である軍が
動かなかった(「中立」を維持)
一時
江沢民が中央軍事委員会を
掌握していたのではなかったのか
そして
「反習派」の急先鋒
李橋銘「陸軍司令官」や林向陽「東部戦区司令官」
(両上将共に一度更迭されたが
軍事委員会によって前者は昇格
後者は再任された)には
軍派遣の要請はなかったのだろうか
◎習主席続投は共産党の寿命を縮める
仮に
李克強首相が総書記になれば
「改革・開放」政策をとり
共産党の寿命が延びる可能性があった
しかし
習主席「3期目続投」となれば
党の命脈も早く尽きる公算が大きい
習主席は「死の道」への"加速師"と呼ばれているのだ
今回
党全体の総意として
後者を選択したと考えられる
(共産党の問題点は
"ストロングマン"がこうだと言ってそちらへ進めば
一斉になびく
彼に対し
決して抗えない気質なのかもしれない)
習主席続投の場合
経済的破綻から
共産党政権自体のハードランディングも
十分あり得るのではないだろうか
恐らく共産党幹部は
自らの利益(生き延びる道)ばかりを考えて
人民のことはまったく考慮しなかった結果だと言えよう
◎中国に予想される8つの困難
さて
習主席「続投」は
第1に
「ゼロコロナ政策」を継続するという意味ではないか
毎日のように行われる厳しいPCR検査や
大都市でのロックダウン等で
国内外サプライチェーンが寸断されるだろう
第2に
習主席は「改革・開放」を好まず
いわば「鎖国政策」を実行するかもしれない
そうなると現在
中国に存在する外資は
海外へ流出する可能性が高い
中国国内での生産活動は
縮小するに違いない
第3に
目下
中国国内では
不動産ディベロッパーの「未完成建物」の増大で
購入者の「ローン不払い」が激増している
つまり
地方政府や地方銀行の不良債権が増えている
一部の地方銀行では預金者への不払いが起きた
最終的に
中央政府の財政赤字が膨らみ
中国経済がさらに悪化するだろう
(第20回党大会中
北京は第3四半期のGDP発表を延期したほどである)
第4に
元安傾向に歯止めがかからない
10月22日現在
1米ドル=7.24元と
中国でも元安となっている
無論
元安は輸出には有利だが
海外からモノを輸入する場合には高価格となる
(なお中国は
集積回路・コンピュータ部品
光学・医療機器、金属鉱石等の他
エネルギーや食糧を他国から大量に輸入している)
国内の物価高は避けられないだろう
第5に
「戦狼外交」が継続し
ますます外国との摩擦が大きくなるだろう
特に
米国との対決姿勢を鮮明にするのではないか
恐らく習主席の「中国の夢」とは
"世界制覇"である
米国による世界支配体制
(「パクス・アメリカーナ」)打破を目指すだろう
「戦狼外交」や
その延長線上にある"世界制覇"路線は
外国とのさらなるトラブルを招く公算が大きい
一方
習主席は悲願である
台湾との統一を早めようとするかもしれない
台湾との「1国2制度」による平和的統一は
大部分の台湾人が反対している
中国の武力による
台湾統一を容易ならざるものとすべく
世界は対策を急ぐべきだ
第6に
習政権は「一帯一路」構想で
さらに巨額のカネをばら撒く公算がある
しかし
それは将来
財政破綻を招く恐れがあるだろう
第7に
「第2文革」(子供が親を学生が教師を「密告」する等)で
国内がギスギスするのではないか
第8に
中国はすでに「少子高齢化」の時代を迎えている
若い労働力に溢れた「人口ボーナス」は消滅し
高齢者の多い「人口オーナス」(社会保障費等の増大)が
習政権を苦しめるのではないだろうか
------------------------------
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司

中国共産党大会の席で胡錦涛前国家主席が
途中退場させられた
糖尿病の悪化によるものだという情報も流れているが
あれは明らかに無理やり連れだされた様子でした
その真相は明日の後編へ
今日のお題目は【偉人とは】です
習近平は自分のために世界があると思っています
徳の無いリーダーは
最期は惨めな失脚が待っているでしょう
この世的な偉人と
宗教的な偉人は違うものがあります
この世的なる偉人は大きな業績を残した人を
一般的に言います
例えば秦の始皇帝やナポレオンなど
世界制覇を成し遂げようとした人など
しかし
真の偉人とはゴルバチョフや聖徳太子・吉田松陰など
自分のために人生を歩んだのではなく
他人や社会のために人生を捧げた人
それが未来のために種を播き続けるということでしょう
世間の常識を超えています
おはようございます みなさん
習主席の「3期目」で縮まる中国共産党の命脈
【澁谷司──中国包囲網の現在地】
《本記事のポイント》
・なぜ続投阻止は失敗したのか?
・習主席続投は共産党の寿命を縮める
・中国に予想される8つの困難
10月13日
彭載舟(本名:彭立発)が起こした
「北京四通橋横断幕事件」や中国のSNS上での
書き込みなどから分かる通り
明らかに
中国人民の"民意"は
習近平主席「3期目続投」にはノーであった
しかし
第20回党大会では
"民意"とは反対の方向へ進んだ
◎なぜ続投阻止は失敗したのか?
実は今度の党大会で
元老達が立ち上がって「救国」(正確には「救党」)を宣言し
習近平主席の「3期目続投」を阻止しようとした
そして
確かに
そのチャンスはあったかもしれない
まず一つは
選挙による平和的な政権移行である
もう一つは
軍事力による「クーデター」的な政権移行だった
今度の党大会では
2310名が参加している
その中には
決定的な影響力を持つ主席団常務委員会46名が存在した
その常務委員会に
元老達の数は19名を占め
4割以上にも達した
そこに現役の政治局委員を加えれば
「習近平派」より「反習近平派」が多かったのである
選挙による平和的な政権移行が可能だったはずである
それにもかかわらず
元老達を含めた「反習派」は
習主席「3期目続投」を阻止できなかった
恐らく
一部の「反習派」現役幹部らが結束せず
「習派」へ"寝返った"のではないか
他方
なぜか「反習派」の「切り札」である軍が
動かなかった(「中立」を維持)
一時
江沢民が中央軍事委員会を
掌握していたのではなかったのか
そして
「反習派」の急先鋒
李橋銘「陸軍司令官」や林向陽「東部戦区司令官」
(両上将共に一度更迭されたが
軍事委員会によって前者は昇格
後者は再任された)には
軍派遣の要請はなかったのだろうか
◎習主席続投は共産党の寿命を縮める
仮に
李克強首相が総書記になれば
「改革・開放」政策をとり
共産党の寿命が延びる可能性があった
しかし
習主席「3期目続投」となれば
党の命脈も早く尽きる公算が大きい
習主席は「死の道」への"加速師"と呼ばれているのだ
今回
党全体の総意として
後者を選択したと考えられる
(共産党の問題点は
"ストロングマン"がこうだと言ってそちらへ進めば
一斉になびく
彼に対し
決して抗えない気質なのかもしれない)
習主席続投の場合
経済的破綻から
共産党政権自体のハードランディングも
十分あり得るのではないだろうか
恐らく共産党幹部は
自らの利益(生き延びる道)ばかりを考えて
人民のことはまったく考慮しなかった結果だと言えよう
◎中国に予想される8つの困難
さて
習主席「続投」は
第1に
「ゼロコロナ政策」を継続するという意味ではないか
毎日のように行われる厳しいPCR検査や
大都市でのロックダウン等で
国内外サプライチェーンが寸断されるだろう
第2に
習主席は「改革・開放」を好まず
いわば「鎖国政策」を実行するかもしれない
そうなると現在
中国に存在する外資は
海外へ流出する可能性が高い
中国国内での生産活動は
縮小するに違いない
第3に
目下
中国国内では
不動産ディベロッパーの「未完成建物」の増大で
購入者の「ローン不払い」が激増している
つまり
地方政府や地方銀行の不良債権が増えている
一部の地方銀行では預金者への不払いが起きた
最終的に
中央政府の財政赤字が膨らみ
中国経済がさらに悪化するだろう
(第20回党大会中
北京は第3四半期のGDP発表を延期したほどである)
第4に
元安傾向に歯止めがかからない
10月22日現在
1米ドル=7.24元と
中国でも元安となっている
無論
元安は輸出には有利だが
海外からモノを輸入する場合には高価格となる
(なお中国は
集積回路・コンピュータ部品
光学・医療機器、金属鉱石等の他
エネルギーや食糧を他国から大量に輸入している)
国内の物価高は避けられないだろう
第5に
「戦狼外交」が継続し
ますます外国との摩擦が大きくなるだろう
特に
米国との対決姿勢を鮮明にするのではないか
恐らく習主席の「中国の夢」とは
"世界制覇"である
米国による世界支配体制
(「パクス・アメリカーナ」)打破を目指すだろう
「戦狼外交」や
その延長線上にある"世界制覇"路線は
外国とのさらなるトラブルを招く公算が大きい
一方
習主席は悲願である
台湾との統一を早めようとするかもしれない
台湾との「1国2制度」による平和的統一は
大部分の台湾人が反対している
中国の武力による
台湾統一を容易ならざるものとすべく
世界は対策を急ぐべきだ
第6に
習政権は「一帯一路」構想で
さらに巨額のカネをばら撒く公算がある
しかし
それは将来
財政破綻を招く恐れがあるだろう
第7に
「第2文革」(子供が親を学生が教師を「密告」する等)で
国内がギスギスするのではないか
第8に
中国はすでに「少子高齢化」の時代を迎えている
若い労働力に溢れた「人口ボーナス」は消滅し
高齢者の多い「人口オーナス」(社会保障費等の増大)が
習政権を苦しめるのではないだろうか
------------------------------
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司

中国共産党大会の席で胡錦涛前国家主席が
途中退場させられた
糖尿病の悪化によるものだという情報も流れているが
あれは明らかに無理やり連れだされた様子でした
その真相は明日の後編へ
今日のお題目は【偉人とは】です
習近平は自分のために世界があると思っています
徳の無いリーダーは
最期は惨めな失脚が待っているでしょう
この世的な偉人と
宗教的な偉人は違うものがあります
この世的なる偉人は大きな業績を残した人を
一般的に言います
例えば秦の始皇帝やナポレオンなど
世界制覇を成し遂げようとした人など
しかし
真の偉人とはゴルバチョフや聖徳太子・吉田松陰など
自分のために人生を歩んだのではなく
他人や社会のために人生を捧げた人
それが未来のために種を播き続けるということでしょう
世間の常識を超えています
【偉人とは】
偉人とは
やはり
未来の種を
延々と
まき続ける人のことです
これは植林と同じです
苗木を植える人は
その木を切り取って
収入にすることはできません
木を切れるのは
三十年後
あるいは
五十年後
百年後です
それと同じように
偉人とは
未来のために苗木を
植え続けることが
できる人のことなのです
そのためには
未来のことを
考えられることが必要です
「あなたは
何をやっているのですか
そんなばかなことを
しないで
薪でも拾ってきなさい」
と言うような
世間の常識のなかで
黙々と植木を植えていく
タイプの人が
偉人なのです
HS
『感動を与えるために』p30