おはようございます みなさん
桜の花も散るときを知り
花吹雪の様子を見せています
細川ガラシャ(明智珠/ 明智玉)明智光秀の三女の辞世の句は
「散りぬべき
時知りてこそ
世の中の
花も花なれ
人も人なれ」
死生観のはっきりしていた時代の句は
あの世のことを
見据えて句を詠まれることが多く
最近の情緒的なる句と違って
深みがあるものとなっています
ガラシャは自分の一生を桜の花に見立てて
ちょうど今のような花吹雪となって散っていく
きれいな死に際でありたいと願って
自らの命を絶ったのでしょう
豊臣秀吉の辞世の句は
「露とおち
露と消えにし
わが身かな
浪速のことも
夢のまた夢」
秀吉は自分の生涯を
一百姓の出から関白にまで上り詰めたが
振り返ってみれば
まるで
一滴の葉っぱからこぼれ落ちる朝露のごとき
儚いものだったと
自分の一生を露に喩えたのでしょう
織田信長の名言は
「人間50年
下天(げてん)のうちをくらぶれば
夢幻のごとくなり
一度(ひとたび)生を受け
滅せぬもののあるべきか」
この句は信長の辞世の句ではなく
平家物語「幸若舞」という芸能の演目『敦盛』のなかでのセリフ
自分の息子17歳を平家に討ち取られ
また
同じ年代の年若い平家の平敦盛をやむを得なく討ち取り
武家の習いの非常さを感じて出家した熊谷直実の嘆きの言葉です
天下布武を目指して日本を収めようとした信長
その心境は人の一生の儚さと
50年ほどの命の中で
どれほどのことが出来たか
何を掴み取ったか
そのようなことを歌った歌なのでしょう
すべては桜の如くパっと咲いてぱっと散っていく
人生の儚さを歌っています
今年の桜ももうすぐ終わり
儚さを噛み締めながら最後のお花見としましょう
俳句と文学は感じ方が違う
世界ではありますが
文学にも深いものがあります
シェークスピアは文学により
人の一生の本質を表した人
俳句などとはまた違う世界に
人間の本来の姿は何であるか
深く考えさせられるものです
【シェークスピアの使命】
文学により
人間の本質を
深く掘り下げ
私たちに
さまざまな教訓を
与えてくださる
シェークスピア
霊言では
ご自身の使命を
次のように語られています
結局
「文学という形式を通して
人間の本来の姿
『人間は魂であり霊である』
という
事実を教えることが
私の使命でもあった」
ということであります
絵画を通して
天上界の世界を
教える方々もいるでしょう
音楽を通して
天上界の世界
霊の世界を教える方も
いるでしょう
私のように
文学を通して
霊的世界の存在を
教える人もいるのです
ですから
私は
まず
人間の生死を
超えた存在
ということを
文学のなかに
ずいぶん織り込みました
HS
大川隆法霊言全集』第39巻より》