おはようございます みなさん

 

 

昨日は稀勢の里の奉納土俵入りが

明治神宮で行われました

 

 

歴代2位の観衆1万8000人が

久々の日本出身横綱の土俵入りを見守ったようです

 

相撲の起源は古事記(712年)まで遡っています

古事記(712年)では神代の神事として

そして

日本書紀(720年)の中にあるのは人間同士の力くらべ

真剣勝負で相手を絶命させるなどの凄まじい格闘技で

垂仁天皇7年(紀元前23年)7月7日 (旧暦)の御前での

天覧勝負の伝説があげられます

 

相撲は神事としての性格が不可分で

 祭の際には

天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁等を願い

相撲を行なう神社も多いのです

そこでは

占いとしての意味もあり

どちらが勝つかにより

五穀豊穣や豊漁を占うのです

 


そのため

勝負は1勝1敗で決着するようになっています

 

江戸中期以降の大相撲は特に神道の影響が強く

力士の土俵入りの際に拍手をうち

横綱が注連縄を巻くようになったのは

相撲の宗家とされた

吉田司家の許可に基づくものである

東京での本場所前々日には

東京都墨田区の野見宿禰神社に日本相撲協会の幹部

審判部の幹部や相撲茶屋関係者が出席して

出雲大社教の神官によって神事が執り行われる

土俵祭

土俵祭とは

本場所の前日には立行司が祭主となって行なう祭事である

介添えの行司が清祓の祝詞をあげた後

祭主が神事を行い

方屋開口を軍配団扇を手にして言上する

この後

清めの太鼓として

呼び出し連が土俵を3周して式典が終わる

寛政3年(1791年)征夷大将軍・徳川家斉の上覧相撲の際に

吉田追風が「方屋開」として始めたものである

相撲場は明治中期まで女人禁制で

明治になるまで観戦することもできず

現在でも土俵上に女性が上るのを忌避している

(Wikipedia参照)

 

 

現在の大相撲の形は

江戸時代からのものです

神社やお寺の建立や

橋の建設などの寄付を集めるために

相撲を見せる興行(こうぎょう)

「勧進(かんじん)相撲」をはじめ

職業力士がうまれました

 

上流階級の道楽だった相撲を

庶民の娯楽として広めたのです

 

相撲興行が各地でさかんに行われるようになり

相撲風景や力士の「にしき絵」もこの頃からのもので

人々の相撲人気は高まりました

 

その最高位である横綱だけに許される土俵入り

露払いと太刀持ちを従え四股を踏む儀式です

横綱になると平民出身でも帯刀を許されました

 

現在

横綱土俵入りの型は「雲龍型」と「不知火型」があります

「雲龍型」はせり上がりの際に

腰を割って左手をわき腹に当て

右腕を右前方へ流す形を取り

そこからせり上がる土俵入りです

 


稀勢の里の土俵入りの型はこの「雲龍型」

歴史的に見て在位の長い大横綱がこの雲龍型が多いため

縁起のいいものとされています

 


白鵬などは「不知火型」です

短命横綱がこの不知火型だったのですが

白鵬の成績によって覆されたようです

 


大器晩成型の期待の新横綱「稀勢の里」

稀に見る勢いのある逸材と名前のごとく

名勝負を期待したいですね

 


娯楽としての相撲

そして

神事として捉える相撲

日本の国技として

長く支持されたきた伝統の行事であることに間違いありません

 


厳しい土俵生活の中で

人々に感銘を与える相撲の取り組みは

それそのものが人々への布施行だと思います

 


どれだけ励まされ

どれだけの感動を与えるものでしょうか

身体の大小の階級を設けず

裸一貫の

引き分けのない真剣勝負であるがゆえに

人々に感動と勇気を与えるのものですね

 

 

【布施の心】

 

 


仏の喜ぶこととは何かといえば

みなさんが仏から

さまざまなものを

与えられていることに気づき

仏の子として

みずからも与える気持ちを

忘れないことです

 


みなさんがみずからに

与えられたものに対して

足ることを知り

感謝の心を持ち

その感謝の心を

布施の心として

現実のなかに

あらわしていくことです

 


この布施の心は

人間に対しては

与える愛となり

その具体化として

さまざまな活動があります

 


信仰心とは

「私たちは仏から

数限りないものを

すでにいただいております


ありがとうございます


おかげさまで

毎日

幸福に暮らしております」

という

感謝の気持ちのことです

 


これが

布施の心のなかでも

最も崇高な心でしょう

 


そして

そうした感謝の心は

報恩という実践を

必ずともなうはずです

 

 

 

 

 

 


HS

 

(伝道論p51)

◆伝道の年、感謝報恩の一年でありたい!

 

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