7月の娘はがんばった。
8月の娘はがんばらない。
6・7月の全力疾走を超え、8月初旬の推し活イベントを楽しみ、次に行く大きなバカンスの狭間の数日間は宿題を頑張ろうね、と約束していたのですが、まあ、ものの見事な形状記憶メンタルぶりを見せつけてくれました!
すっかり元のモードに戻っています。
そもそも宿題の「終わっている」の感覚がおかしい。
「この小冊子は終わった」と言うので見せてもらった英語の宿題の一部は、1/3ぐらい丸つけしてないし、ちょいちょいやってない問題もある。
いつか見た地獄。悪夢、再び。
完璧主義たれとは思いませんが、この非完璧主義は勘弁してほしい。
見るたびに絶望が背中を這い上がります。
さらに予定していたオープンキャンパスに行くのもグダグダ。
到着時間から逆算した乗り換えの電車が目の前で行ってしまい乗れず「娘ちゃんが階段でコケたから10秒損した」「違う。お母さんが駅で乗り換えの路線を『ここから入っていいのかな』と一瞬迷ったから10秒損した」と、醜い争いを繰り広げてみたり。
電車に乗ったら乗ったで、自分のオープンキャンパスにも関わらず、降りる駅を意識ひとつせず完全に他人ごとで優雅な読書タイムを過ごしています。
良く知らない路線の初めて降りる駅なのに、我関せず。わたしもほぼ乗ったことのない路線だったので、どのぐらいで到着するかわからず、ふと「あれ?ここどこの駅?もしかして過ぎてない?」と慌てても、チラッとホームを見て「駅名は見えないね」と本に顔を戻しました。乗り越しの不安はないのかい?
大学についても、ひと波乱。
授業やツアー、説明会に保護者の方と一緒に参加されているのを多く見かけたのですが、我が家の場合、通学の雰囲気が確かめたかっただけなので、娘だけ放流しました。
わたしがいるとどうしても顔色を見てしまうのでオープンキャンパスでも「扉の向こうはひとりだよ!自由に楽しんでおいで!」を実践しています。
体験授業はとても楽しく、積極的に参加してきたようで何より。
波乱はその後。
気になる学部のツアーに参加する予定だったのに、学校全体のツアーに参加してご満悦という定番の天然さんぶりを発揮しました。
カフェテリアでご飯を食べてから集合場所にひとりで移動していたら、その途中でキャンパス全体ツアーの受付を見かけて「これだ!」と思ったそうです。(学部ツアーと学校ツアーの集合場所は全然違います)
解散がHPに書いてあった予定時間より早く、「この大学はあーでこーでそーなんだって」と嬉しそうに教えてくれる内容も学部特有の話ではなく、明らかに大学全体の話ばかりなので、「あれ?それ違うツアーじゃない?」と問い詰めて(=問うてガチ詰めして)判明しました。
というのも、ちゃんとHPを見ていないから、全体のツアーをやっていることを知らず「ツアー」という文字を見た瞬間、「わたしの行こうと思っているツアー!」と思ったそうです。
うわあ、この間、ひとりで行ってきた大学はちゃんと希望の学部の説明会に参加できたのだろうか?参加したつもりになっていただけかも!と不安になりましたが、満面の笑みで「絶対にその学部の名前を言っていたから大丈夫」と太鼓判を押されてしまいました。心配でしかない。
自立と思っていたものは、娘ができていないのにできていると思い込いこんでいただけの儚い夢か、はたまたひとりだとしっかりしているのか。
娘を待っている時間、いろいろ逡巡していたのですが、神はいました。
違う大学ですが、やはり子どものオープンキャンパスにつきあっていたママ友です。
「今日はオープンキャンパスなのに、予約を入れていた体験授業ギリギリまで用意をしない!他が見てまわれない!」
「体験授業の時間を間違って認識していた!」
「宿題を全然やってない、やる気配もない」
「読書感想文の本すら決まっていない」
なんというデジャブ感。
LINEの相手は、わたしなのか。
「うちも!うちも!うちもー!」と、子どもたちが体験授業や説明会、ツアーに行っている間、涼しいカフェや図書館でランチやアイスを食べながらLINEで愚痴を言い合って、めちゃくちゃスッキリしました。
娘ひとりのこととなると掘り下げて深く悩んでしまうのですが、高1あるあるだと思えば、それなりにこんな子もいるに違いない。いや、いてほしい!
持つべきはシンクロニシティ友。
さて宿題は教科ごとにクリアファイルでまとめてどこまで進んでいるか確認しました。
残りは2/3ですが、旅行前日の今日ガッツリコッテリと予定を入れたので、その通りに終われば少し楽になります。
が、宿題は例え終わったとしても、間違えた問題をやり直して理解しないことには、単なるできる問題の確認で終わってしまうので、もう1周させたい。いや、してもらわなければ。やはり後半はおこもりかな。缶詰ですよ、先生!
これからも2歩進んで2歩下がる娘を、息抜きしながら見守りたいと思います。
