『二月の勝者』最終巻を読みました。
あの子たちにもう会えないのか、と思うと、ものすごく寂しいです。
でも最後のほうでクロッキーのとある描写に「エーーー!」と驚いてしまったり、6年後の大学進路先の「あの子」が誰なのか推察に燃えてしまったり、読者の気持ちをションボリとさせない終わり方で良かったです。
今回も感想というより推察寄りですが、思いっきりネタバレいきます!
発熱中につき、ぶっとんで、すっとんで、地球外に着地していたらごめんなさい![]()
ピンクな黒木先生(ダブルミーニング)
いっきまーす。
濃ゆいpicotフィルター入っています。
花恋ちゃん。
この名前に意味があったのかな。
花恋は桜「花」ゼミナール内で唯一淡い「恋」をしている少女だったのかな、と思いました。
桜蔭に受かっているのに豊島岡を受け続けたのも、「頭の良いこと」が花恋の考える魅力の全てだったら黒木先生の前でそれを証明したいだろうし、難関校合格というお土産を残してあげるのも恋かもしれない!
そしてスターフィッシュに必要で、かつスターフィッシュが必要な花恋ちゃんという相方向マッチングも素晴らしい。
可愛くて切なくて、でもクロッキーの薬指のリングーーーー><!
他に恋をしているといえば島津くん。
DV、警察、両親の離婚危機、自宅以外場所での長期滞在、友だちとの別れ、さまざまなことが12歳の少年に降りかかる中でお前の頭の中は生徒会長でいっぱいだったのかよー!という、思いがけない喜びに、わたしも娘も爆笑してしまいました。
島津くんの折れない健全さに乾杯!
ここに来て、「おおお!」と新しいキャラ設定の付加に驚いたのは、鉄板の安定の人かと思っていた雙葉進学の本多さん。
今まで「どちらにご縁があっても」と欲がなさそうな優等生発言をするお母さん、大人しいながらも自立してそうだった本多さんを見て、やはり子どもを追いつめない無欲なおうちの中学受験が一番効率が良いのかな、と思っていました。
そこに来て早々にお父さんから鉄を勧められて入ることを知って、見方が180度変わりました。
お父さんの言い方!「せっかく指定校に入れたんだから、もう入塾したら?」
「せっかく」と「したら?」の組み合わせが、子どもの自主性に任せているように見せかけての一本道RPG感!
一見、親の考えを押しつけていないようでいて、真綿で見えない道を作って優しく優しく親の望む道へ進むように誘導するご家庭なのかな、と思いました。おそらくママもパパも、もちろん華鈴ちゃんもそうとは気づかず、ナチュラルに。
そして、理衣沙!
過去問の答えを丸暗記できるほど頭の良い子なので、「変われる」学校に進学し、先輩たちに倣って自然と人に優しくすることを覚え、どんどん成績も上がり、黒木先生おすすめのキリスト教枠の推薦で上智大学に入って海外ボランティアに精を出したり?なんて思っていたのですが、オシャレさんな方向に進むんですね。
まあ、あの短絡的で理論が穴ぼこだらけなお母さんなら、中2あたりからは理衣沙ちゃんのほうが強かったことでしょう。
自立できて良かった!
樹里まるは、もう何でもいい。
君たちが幸せで仲良しでいられる世界線だったら、受けてもいない男子校の筑駒から繰り上がりがきたって構わない!受け止める!
お互いが、いつも自分の幸せと一緒に相手の幸せを考えられる関係なんて、そんなにないもの。
ちょうど今読んでいたSF小説に、敵からの攻撃があった時、お互いが自分を捨てて相手を守る技をとっさに繰り出せたために2人とも死なずに済んだという描写があって、樹里まるはその領域に達していると思いました。
大学も一緒で良かったね♪わたしの中では樹里は基幹理工の数学で、まるみは文化構想。キャンパスは違うけど、学習院女子の坂を降りたあたりで待ち合わせして一緒にランチしたりするのかな。で、理工だから樹里はモテモテなのはもちろんなんだけど、樹里の友だちの理工男子くんがまるみに恋をしてそっと盗み見るんだよー。そしてその視線に先に気づくのは樹里というw
ダメだ……妄想が止まらない。
どうか、1年おきぐらいに下記のテーマで短編を描いてくださると嬉しいです。
・中2、ちょうど中学に慣れてきた頃
・高3夏から大学受験終了まで(わたしの一方的な都合でこれは1年半以内にお願いできればと!)
・大学2年と、島津くんの東大再トライ
・大学3〜4年 みんなの就活
・就職1年目、マッキャンやオグルビーのような外資系広告代理店で再会した亜蘭と真千音による音頭で桜花同窓会飲み会
・鬼滅のように、関係者全員が結婚し(笑)子どもが桜花へ
うん、またきっと会えるよね。
その日を楽しみに待っています!!!!!
