小6の時、テストとゲームの約束を取りつけに行く以外は日能研に行かない娘に手こずって、焼け石に水と知りながら最後の3ヶ月だけ通わせた個別塾の先生から定期的にお電話をいただいています。

 

各教科の現状や、娘の大学受験で考えているパターン、自己推薦や総合選抜で使えそうな習い事、学校での対策など多岐に渡って話させてもらって、とても頭が整理できるのでありがたい時間です。

 

で、今回のテスト結果を見て気がついたこと。

「娘ちゃん、試験勉強0時間で良く現国の点数が取れるな。文系の子のほうが多い学校なのに」

 

娘が今後、なんとか武器に仕上げられそうなのは理科・数学。

性質上、とにかく単語を覚えるのが大嫌いな英語は読解能力だけでどうにか平均点以上には乗っているけれど、これから単語数が増えれば増えるほど苦しくなってきて他の教科でカバーしなくちゃいけなくなるでしょう。

どうにかテコ入れしたいけど、「100%の形で正しく記憶するのが嫌い」という性質は相当難しい。

 

娘の場合、勉強というスタイルをとったからといって、伸びるというのは全くありません。

なので「塾に行かせれば」「勉強をさせれば」伸びるお子さんが本当にうらやましいです。

娘はきちんと腑に落ちないと、学力につながりません。

例えば基礎英語を毎日やっていたら何かしら効果がありそうじゃないですか。しかもラジオにツッコミを入れているぐらい楽しんでいるなら。

でも娘は違います。

英語はオンラインで週に1回、地方在住の先生に見ていただいているのですが、「体力がないから(オンライン個別でも寝る娘)、娘さんにとって意味がない勉強は全部削って授業に集中させたほうがいいです。このリスニング、会話力を見ると基礎英語もオンライン英会話も全く意味ないですよね。やめたほうがいいです」と、ズバリ。

そこまで言わせてしまって本当に申し訳ない。

確かにわたしもずっと「基礎英語もオンライン英会話も楽しんでいるけど、ふわっと時間の間だけやり流して1ミクロンも娘の中に留まっていないな」と肌で感じていました。

特殊効果を無効化する魔法をデフォルトで持っている白魔術師、それが娘ちゃんです。

あ、国語の話を書こうと思ったのに英語の愚痴を書いてしまった!

 

誉められたことではないのですが、実は国語は小学校の時からNO勉強でここまで来ています。

そこで個別の先生に、基本理系だけど、大学によっては文系の中に娘がやりたいことを教えてくれる科があって「例えば●●大学の○○○学部だと英語と現国と数学で受けられるので可能性はあるかなって気もしてます」なんて話をしたら、「あの大学のなんちゃら学部も同じ試験がありますよ、あ、娘さん確かマークシートが異常に得意でしたよね、共テ利用もありかも」等々、たくさんのことを教えてくれるではないですか。

ありがとうございます!持つべきものは娘のことを良く知る塾の先生!

 

そう。先生もおっしゃっていたマークシートが異常に得意。これも娘の特質です。

なぜかというと、娘の適当さが問われないから。

漢字も書かせると1本余計な線が入っていたりするし、読み方も適当だけど、本を読んでいるので視覚のパズルだけならかなりいけるのです。

そんなわけで、マークシートの国語なら全統小でも上位1%を出したことがあります。

これに、すがらない手はない!

 

が、しかし国語の文章がマッチしないとテンションがだだ下がり、とんでもない国語の点数を取ってくるに止まらず、それ以降の算数・理科・社会にも甚大な悪影響を及ぼすという諸刃の剣でもあります。

そろそろ根本から学習して、できることなら安定した武器にしたいところ。

 

というわけで!

娘の目標のひとつが決まりました。

 

「共テの国語(近代以降の文章)を頑張りましょう」

 

古典が大嫌いな娘ですがアニメ『文豪ストレイドッグス』のおかげで興味を持ち、kindleでフリーダウンロードして太宰治から夢野久作(!)まで嗜んでいるので近代文学には免疫があります。ありがとう、文スト!

近代を含む現代国語をやっていれば古典をやらなくてもいいかも、数学を頑張っていれば社会をやらなくてもいいかも、と大学の入試科目を見せながらプレゼンしたところ、無事「共テの現国、やってみようかな」とネゴることができました。

 

娘が夫と紀伊國屋書店に行くと言うので、「自分で新過程の国語の共テ用問題集を選んで、それをお父さんに買ってもらって。絶対に自分が一番使いやすいと思う問題集を買ってね」とミッションを課しました。

夫も「自分が使いやすい問題集を探すことも勉強のひとつだから、オレは何も言わないでおく」と口を出さないでいてくれたのも助かりました。普段は押さえているけど、できればアドバイスしたくて仕方ないタイプなのに、頑張ったw

 

我が家で唯一、取説をちゃんと読む娘は、共テというもの・国語というもの・問題というもの、についての導入ページが大量にある問題集を選んできました。

「わたし、国語について深く考えたことがないから、まずこれを1時間読む」と言って線を引きながらインストールしていました。

 

わたしが好んでいるツバメノートに共テ国語専用を1冊作り、和風なポケモンシールを貼って喜ぶ娘ちゃん。

ワクワクしながら解いてみたら、1問間違えで後は正解していました。マークシートの現代文、合ってるかも!

この問題集は解答も深掘りしているらしく「間違っているところの説明はもちろん、合っている問題も勘違いだけど◯の可能性があるのでちゃんと読んでね」と伝えたところ「面白いから全て読んでる」と言っていました。

そう、娘は不思議ちゃんなので、とんでもない解釈違いは時に発生するのです。

 

勉強方法も考えてくれる心理士さんから「成長するにつれ個性が増してどんどん現代文の正答からはずれていくけど、それが将来的には仕事で役立っていくはずだから娘ちゃんらしさをなくさないように大人にしてあげてくださいね」と言われていて、それを守ってきていたけれど、この3年は正答をマークできるよう少しだけ矯正させていただきます!

 

かえすがえすも個別の先生ありがとうございます!

いつか舞い戻る日が来たら、よろしくお願いいたします!