娘ちゃん「今日はみんなとチョコレート食べるからお昼いらないよ!」とお弁当を持たずに学校へ行きました。

リュックには菓子缶に詰めこんだチョコレート味のマカロンとクッキー、焼き菓子。こちらはクラスのお弁当メンバーや仲良しさんと交換するそうで、見ているだけでお腹はふくれそう。もちろん自分の分も持参しています。

そしてクラスが違う仲良しさんの分は、他教室に渡しに行くので個包装をするため、seriaで買ってきた材料を使ってお菓子セットをラッピングし、大事そうに抱えて持って行きました。

なんて女子校!

微笑ましく思いながらリビングに戻ったら、ダイニングテーブルがラッピング用品と残ったお菓子で、兵たちが夢の跡になっておるぞ……。

 

 

とはいえ、だいぶ楽になったのはコロナ以降、小学校の友チョコが全員、市販のものになったのを受けて「手作りをする!」と言い出さなくなったこと。

その代わり「あのチョコレートのお菓子も美味しかった。あのお店のクッキーを◯◯ちゃんにあげたい」と、東京を西から東まで縦横無尽に連れ回されまわされるという試練が新しく加わりました。

金銭的な意味も含めて自力で入手できないものはNGとしましたが、SAPIXを辞めたいと言った理由のひとつが「お菓子を食べられない」で、日能研に行きたいと言った理由のひとつが「お菓子が食べられる」だった娘だけに「あの時のあれ」を良く覚えていることw

 

そんなご所望のひとつが自分がマボンヌを食べたいだけに違いない、白金のショコラティエ・エリカでした。

こちらは娘が初めてお茶しに入った場所でもあります。と言っても生後1ヶ月。病院の帰り、母とお茶しに寄りました。娘はふかふかのおくるみに包まれてスヤスヤしているだけのお茶体験でしたが、わたしにとってはとても思い出深い場所です。

 

その日は天気も良く、義父のお墓が近くにあるので手を合わせがてら、高輪台から歩いてエリカに向かうことにしました。

 

さて。お散歩中、向こうから、ピアスをして髪の色をツートーンにしたふたり連れの小さな女の子がテクテク歩いてきます。

娘に「小学生かな?」と聞かれ、「ああ、大使館が近いからね」と答えたら、ズバリひと言。

 

「どうしてお母さんって聞いたことに答えてくれないの?」

 

がーーーーーーーーーーん

 

確かに「小学生かな?」という問いであれば、 YesかNoかわからないで答えるのが正しい。

でもわたしの脳内では一瞬にして

 

「ピアスして、髪染めてたよね?」

「日本の小学校ではあんまりないよね」

「きっとインターの子じゃない?」

「ここらへん大使館多いから、そこの子かもしれないね」

 

という会話が展開されたことになり、その脳内会話をすっ飛ばして「ああ、大使館が近いからね」に着地してしまうのです。

ちなみに字を書いていても、例えば「行事」と書きたい時は、彳(ぎょうにんべん)の横に、事と書いて「彳事」という謎の字を作ってしまいます。脳みそ。。。

夫は輪をかけてハイコンテクストなタイプなので、この階段3段飛ばしみたいな会話を高速スピードで成り立たせることができます。

でも考えてみれば(って生まれて15年目にして考え始めるのも本当にどうかと思うけど)娘はどうだったんだろう。

 

わたしの頭の中では完全に整理されたつもりで口に出していることでも、娘にとっては「なに?その唐突な話!」ということも多々あったに違いない。

さして聞き返された覚えがないということは、さてはお主、今まで聞いたふりをして「お母さん、言っている意味わかんないし」とスルーしておったな。

でも、わかる。それはわたしが悪い。

「母としていまだ未熟であったか」と猛烈に反省しましたが、よく考えてみれば母として未熟以前に人間として不完全なのではないのだろうか。

 

こんなわたしが、本人が一切やらないからといって、大学受験の塾を選考したり、進行管理を進めていていいのだろうか。

 

=== しばし、チョコレートタイム ===

 

ま、あいだをすっとばしても結論は出せるからいいのかな。

いろいろ考えたけど、娘がくれたクッキーを食べたら糖分で自分で甘くなり「ま、いっか」と思えました。

 

Happy Valentine♡

自分にも人にも甘く生きていく所存です。