さーて。

学年末の定期テストシーズンがやってまいりました。

先週半ばに渡されたテスト範囲を見て思ったのは「徳仁天皇、23日に御降誕いただきありがとうございます!」の一言です。

「うわ、ここもテスト範囲!?」

「あれもこれもテスト日に提出!?」

驚く娘に「23日お休みだから大丈夫だよー♪」で乗り切りました。

「逆に言えば23日をサボると大変なことになるよ」という恐ろしい暗示にもなっていたはず。

 

なぜ、この声かけが娘に有効かと言えば……。

 

世界には2種類の人間がいる。

驚いて頑張る人間と、驚いて投げ出す人間だ。

 

小学校の時よりもずっと成長したけれど、やはり娘が後者寄りであることは否めない。

目の前の惨状に絶望させないように、泥舟を豪華客船にでも乗った気分にさせて海原の航海にソフトランディングさせるのがわたしの役目だと最近、やっとやっとやーっと気づきました。

去年まではハッキリと「その泥舟、5分後に沈むよ」って伝えてパニックを起こさせていたけど、泥舟は泥舟なりにプラシーボ効果で泳ぎきることができるとわかったので、その戦法でいっています。

 

 

娘は、小学校の時「勉強をする=学ぶ」という行為が一切できていませんでした。

勉強をするという行為は、机に座りテキストを広げてポケモンの戦いを夢想していることではないし、ノートにイラストを描いていることではないし、iPadでオンライン授業を受けているふりをしながらYouTubeでページをめくってくれる漫画を読んでいることでもないし、と、そういうわかりやすくサボっているのは、実はまだよくて。

 

いま思えば一番いけなかったのは、問題集を解いて合っていた答えには喜んで◯をして、間違えていた/わからなかった問題を追わなかったこと。

教科書を読んで理解しようとしない、ましてや覚えようとしないことでした。

問題集は答えを書き込んで◯や×をつけるんだな、ということがわかっていても有効活用ができていない。教科書は何のためにあるのだか、わからない。

 

誰もそこをフォローしてあげなかった娘の成績は雪山を転げ落ちるようにどんどこ下がっていったのですが、その分、今はめちゃくちゃ自己流の勉強方法を勝手に見出していて、かなり面白いことになっています。

本人なりに学び方を習得しつつある姿を見て、「これができるように、なぜわたしは小学校の時に背中をそっと押してあげられなかったんだろう」と思い、夜中になると夫に「わたしがちゃんとフォローしてあげていれば、娘ちゃんに無駄な時間(勉強をしているふりをしている時間)を過ごさせることはなかったのにいいいい」と叫んでしまいますが、そのたびに「いやいや、それでも娘は幼かったから無理だったよ」と慰められています。ま、そうかも!

 

そんな話を娘にしたら、「あ、わたし、なんで自分が中学校に入って『勉強しなくちゃ』って思ったか知っているよ」と、いつもの内省公開が始まりました。

その話はまた今度♪