前回の15巻がドラマとの兼ね合いか、さほど待たずに発売されたせいで、16巻が出るのが非常に遅く感じられて待ち遠しさ倍増でした。
今回は1月末から2月1日を描いた東京の中学受験本番という、かなり緊張する巻。
とはいえ、我が娘が中学受験したのはもう1年半も前。
さすがにだいぶ他人事として客観的に読めるだろう、とソファに座ってコーヒーを淹れて読み始めると……まさかの号泣!しかも号泣の連打!
娘のことを思い出すというより、(娘は違ったけど)きっとどこかにはいたに違いない、転んでも転んでも立ち上がってまっすぐ歩いていた小さき勇者たちに感動。
読み進めていくにつれ、うちの娘でもちゃんと頑張っていたんだ、という安堵にまた涙。
激励会もオンラインだったし、当日の応援もなかったし、それどころか死の恐怖が背中合わせで塾にすら行けていなかった娘たちの年代に対する切なさに涙。
そして何よりキャラクター達が娘の幼馴染の娘ちゃん、息子くんぐらいの親近感になっていて、グッと引きずり込まれてしまいました。
もう中学受験もスポーツ並み(少女ファイト)に、将棋並み(3月のライオン)に、ヤンキーの喧嘩並みに(クローズ)熱い!
だいぶ前の巻で、冠特訓に向かう花恋を見送るママに向かってスポーツ少年のママが「お受験なんてエラいわね〜」と、中学受験を揶揄するシーンがありましたが、勉強の戦いだってカッコよくて熱いんだよ、と『二月の勝者』は教えてくれました。
部屋フェチとしては、花恋の部屋が見られて嬉しい♪
ああ!17巻が待ち遠しい!!!!!
