2回目の抜管も失敗した頃。
このまま管が抜けなかったらどうなるんだろう…
漠然と考えるようになりました。
気になり、何気なくネットで「気管挿管 抜けない 赤ちゃん」と検索をかける。
そこには気管切開という聞きなれないワードが出てきました。
さらに調べると、喉に穴を開けて器具を入れ、そこから呼吸すると言うことが分かりました。
まさか…そっちゃんがそんな手術を受けるなんてことはないよね?順調に大きくなってるし、いずれは抜けるはず。
少し不安になりながらも、抜管できることを信じて毎日面会に行っていました。
事故抜管した次の日。そっちゃんのベッドサイドにいると主治医が近づいてきました。お話がありますと。
何か良くないことがあったんだ。
これだけは直感で分かったので、緊張しながら別室へ移動してお話を聞きました。
・通常生後1週間程で外れるはずの管が抜けない
・抜けない理由として、血管輪または気管軟化症を疑っている
・検査してみないと分からないが、気管切開の手術を行う方向で考えている
※気管軟化症とは
気管が柔らかく、呼吸したり泣いたりすると潰れてしまう病気のこと。成長と共に改善することが多いそうです。
要約するとこの3点を指摘されました。
この時初めてそっちゃんに病気があるかも知れないと知らされたので、「分かりました」としか言えませんでした。
病棟を出て直ぐにパパに電話を掛け、医師の話を伝えようとすると自然に涙が溢れてきました。
泣きながら説明したので、上手く伝わらなかったと思います。でも何があっても大丈夫だよ!と言ってくれたので少し落ち着くことが出来ました。
検査の結果気管軟化症が判明。気管切開の手術を行うことになったのですがここで問題が。
そっちゃんが入院していた病院は基本的に大人の病院である為、手術は最低5kgないと出来ないとの事。
この時やっと2kgになった所なのに5kgなんて待ってたらいつになるの

と思っていましたが、主治医が長期間気管挿管しているリスクをこんこんと耳鼻科医に説明して下さり、3kgちょっとで手術してもらえることになりました

(気管軟化症は耳鼻科領域だそうで、オペは耳鼻科医にやって頂きました。)
気管切開をすることになった時、とてもショックだったし自分を責めました。
声が聞けない・普通の子みたいに遊べない・器具(以下カニューレ)が外れて、手遅れになったらどうしよう…。
元気な状態で産んであげられなかった私のせいだ。
毎日毎日同じ境遇のお母さんたちのブログを見ていました。すると私と同じように葛藤したけど、「声が出なくても、命あってこそ」と思い手術に踏み切ったと言う言葉を目にしました。
それを見た瞬間、モヤモヤしていたものがスーッと晴れて前向きに考えられるようになったのです。
一昔前だったら、産まれてすぐ死んでしまっていたかもしれない。医学の進歩のお陰でここまで成長させて貰えたんだから、ラッキーな事だったんだ。と考えるようにしました。
そこからは、気管切開後の処置や退院後の過ごし方などの情報収集をすることにしました。