【検査】
少し気管が柔らかい所はあるけど、軽度だろう。という事で、抜管に挑戦する事になっていました。
この時はもう抜けるだろう。と思い、
声が聴ける!どんな声なんだろう…

とウキウキして3度目の抜管をとてもとても楽しみにしていました。
↓チューブを自分で抜かないよう固定されてるそっちゃん。ミイラ男のようです。
【事故抜管】
抜管に挑戦する前日。
その日はパパと一緒に面会に行きました。
先ずはパパがそっちゃんを抱っこしました。回路に繋がれてないので、パパも抱きやすいと嬉しそう。
次はママ抱っこ!いつもは抱っこの交代時も看護師さんに手伝って貰っていたのですが、この時は何だかバタバタで声が掛けづらい…

人工鼻だから、2人で交代しちゃおう!
これが間違えでした。
私の元に来た瞬間、泣き声が聴こえるのです。
(気管挿管してる場合、普通声は出ません)
それもとっても苦しそうな声が…。
その声を聞きつけて看護師さんが飛んできました。
「先生!抜管したかも!」
一気に場の雰囲気が変わり、緊張感が伝わってきました。
ピピピッピピーーーアラームも鳴り続けています。
この時SpO2はなんと10を切る数値。
(SpO2とは血液中の酸素濃度の事で、通常96〜99%で、90%を切るとかなり苦しいのです)
どんどん紫色になり、ぐったりするそっちゃん。意識も手放していました。
この時は全身から血の気が引き頭が真っ白になりました。そっちゃんが死んじゃう!
その後直ぐに医師に再挿管して頂き、人工呼吸器に繋がれて様子を見ました。
再挿管後は顔色も意識も戻ったのでホッとしましたが、とても怖かったです。
完全に私たちのせい。
辛い思いをさせてごめんね…苦しかったよね…。
医師「明日抜管に挑戦するって聞いていたので、抜けた時少し様子を見ましたが、この状態では抜管出来そうもないと判断して再挿管しました。主治医に伝えておきますね。」
あんなに楽しみにしていた抜管トライ。
でも、こんなに苦しい思いをさせてしまうのなら、まだ管を入れておいて欲しい。そう思うようになりました。
今でもあの時のことを思い出すと怖いです。
検査では軽度だと言われていたので、軽度なのにこんなに苦しくなるの…?と疑問に思っていました。
その理由はすぐにわかる事となりました。