アイルランドのティンホイッスル吹きさんなら絶対に聴いてほしいアルバム | クル・クルリン小話

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今日はアイルランドの伝統楽器ホイッスルについて少しだけ。

 

ホイッスルって簡単に始められる、安いものなら1000円ほどで購入できる笛です。

 

 

 

この安い笛一本でアイルランドの伝統音楽で使用される装飾音やノリを半分以上習得出来ます。

 

残りの装飾音やノリは楽器固有のものですね。

 

自分はホイッスルって直ぐ手に取れる楽器なんだけど家の中ではあんまり練習しないんです。

何故かって?

 

普段は車のドアポケットに挟んでいるのでちょっと空いた時間に練習してるから。

 

追突されたらエアバックとシートに挟まれて恐い事になりそうなので横向いて吹いていますが🤗

 

ですが時々、自宅で練習すると、何気にやり過ごしている自分のいい加減な処がわかってよさげですね。

 

でもって自分の下手さにかなり落ち込んだりして。

 

もっと気持ちをしっかりして練習しなければ(^_-)-☆

 

 

ところで自分の中のホイッスル吹きで永遠の憧れは Donncha O Briain さんです。

 

Donncha O Briainさんの名前を知ってる人はよっぽどホイッスル好きな人か古くからTrad.やってる人なのかなぁ~って思います。

 

わかり易く言えば現代アイリッシュパイプの演奏家で5本の指に入る一人、Mick O Briain さんのお兄さんと言えば良いかもしれません。

 

そのDonncha O Briain さんの演奏はなんと言うか・・・・

 

自分と同じ人間が吹いているとは思えない澄んだ音色、例えるなら清流の流れの音を聞いているような音色なんですね。

 

使っているのはニッケルのごく普通のGenerationなんですが。

 

僕はホイッスルを始めた頃、彼のアルバムに出会えて本当に幸せだったと思っています。

 

絶対に揺らがない気持ちを注入して貰えたから。

 

楽器の演奏って人によって好みは様々です。

 

テクニカルにガッツンガッツン責めてくるホイッスル、

 

タンギングバリバリでプルプル言ってくるホイッスル、

 

みんなホイッスル。

 

でもね、そういうテクニックを取っ払った時に残るのは Donncha O Briain さんが出してくれるような音色だと思うんですよね。

 

だからもし誰か知り合いがいてDonncha O Briainさんの音源持ってる人が居たら是非聞かせてもらってください。
(残念ながら 彼の録音はCD化されていないのです。)

 

※この記事を昔、書いた時点ではCD化されていませんでしたが今はされていますよ。

ついにCD化 「Traditional Music on Tin Whistle 」 Donncha O Briain

きっと新しい何かを見つける事が出来ます。

 

PS.
僕が最初に彼のレコードを購入したきっかけは、そのジャケットがとても不思議だったから。
 

机の上に両肘をついてホイッスルの下も机につけて吹いている写真がジャケットだったんで、それで買ってしまったんですけど。
 

レコード聴きながらジャケ裏を読んでみると壮絶な彼の状態が語られていました。
 

彼はレコードの録音を行った時点でかなり進んだ筋ジストロフィーだったんですね。
 

そして彼のその独特の演奏フォームはわずかに動く彼の指先を開放するためのものだったんです。

 

 

そんな状態でも最高の音楽を奏でているD彼の音楽をもっと聴きたかなぁ~と心から思います。

 

でわでわ😄