楽器って安い物もありますがある程度の品質を求めると高くなります。
この楽器の値段って楽器やってる人は当たり前だと思っていますがそうでない方にはびっくりする話かもしれませんね。
だって車買える位の値段もザラですし。
ちなみに一概に高い楽器が良い音で安い楽器が悪い音なんて事を言ってませんよ(^_^.)
値段の差は使っている材料や仕上げの差でしょうか。
結果それらが自然と音に出てくるん場合が多いですが。
それに楽器の音に関してはホント、好みの問題。
個人的には高い楽器も持っていましたが今は殆ど売ってしまって売れなくなった楽器ばかりを使ってます(笑)
更に安い楽器を使ってても物凄い演奏する方は一杯居ますしね。
あと、楽器って購入時にもお金がかかりますが買ってからも維持費で結構お金がかかるんです。
さらに時間等も。。。。
その事はもっと多くの人は知らないと思います。
買ったらそれで完成品って思われてて。
楽器屋さんでの出来事
先日楽器屋さんでウロウロしていると後ろのほうからこんな会話が聞こえてきました。
女性の方がギターを選んでたのですが色々と店員さんに質問されてて。
「このギターの弦って切れるまでずーっともつんですよね?
10年とか。」
「それは楽器を弾かずに置いておいた場合ですか?
おいておくだけでも弦は劣化しますので音がだんだん悪くなっていきます。
ですので半年に一度は変えていただいた方が良いと思います。」
「その劣化というのはこの巻き弦の方が鉄だから劣化するという意味ですか?」
「いえ。このナイロン弦のところもです。」(ガットギターを見られていた。)
「ではこのナイロン弦は鉄弦のギターよりも弦は長持ちするんですか?」
「いえ、弾く度合いにも依りますし一概には言えないと思います。」
「ナイロン弦なのに?(ー_ー)!!
では劣化した弦だけ変えたら良いんですよね?」
「いえ、変えるときには全て一緒をおススメします。
でないと音色にばらつきが出ますし。」
「そうなんですか。(-_-;)
では交換はしていただけますか?」
「工賃に1500円、それに弦代がプラスされます。」
「それはギターを買ったら10年間、半年に一回は絶対にしないといけないんですか?」
※何故か10年に拘っている。
「音が悪くなってきますが・・・・それでも良いのであれば。。。。そのままでも・・・・」
※とにかく弦を交換するということでお金がかかるのが気に入らない様ですね。
「そうですかぁ・・・・・(-_-;)
で、ケースは付いてきますか?」
「このソフトケースになります。」
「うちは家具が多いからぶつけちゃうと怖いので分厚いのはありますか?」
「こちらになりますね。」
「ん~重たいなぁ~」
なんて感じの会話が。
ここでお店を後にしたんですが。
演奏者目線からの思い
此処まで読まれたらそれぞれ感じる処が有ると思うんですね。
更に音楽に接する度合いや聴く側か聴かせる側かによっても。
例えばこの記事、見ている様な方だったら、
楽器に維持費かかるの当たり前。
半年に1回の弦換えってアドバイスは優しい店員さんだと思う。
弦交換でお金を使うのが勿体無いなら自分で換えたら?
なんて思ったりするかもしれません。
正直、私もそう思ったりして・・・・(いえいえ私が正しいとかは思ってませんよ。私の感覚もかなりおかしくなるのわかってます。)
イベント会場にて
またこんなこともありました。
あるイベントで演奏した後、お客さんのお子さんがとてもギターを弾きたそうにしていたので触って良いよ。って言って触らせてあげました。
少女は大喜びで(*^_^*)
その時、その子のお母さんが、
「ギターって幾ら位しますか?」
と尋ねてこられたので、
「ピンきりですがお子さんがギターを習う(クラシックギターの意味で)なら3万位から練習に使えるものはありますよ。」
と答えると、
「3万ですか?(@_@)」
って感じになった事もあって。
お母さんの想い
お母さんの気持ちわかります。
めちゃわかります。
今でも3万なんて話をせずに安くでギターを手に入れる方法を1分でまとめて説明したら。って悔やんでます。
そうすればその女の子がギターを手にしてたかも。
女の子の音楽の芽を摘んじゃったんじゃないか?なんて
それとお母さんを批判してるんじゃないですよ。
それぞれの事情もありますし。
ただ、ん~と、お母さんが思ってる感覚、
これが普通の感覚
なんだと思います。
だってよくわからないものに1万円以上出すってのはおかしい事ですよ。
食事なら美味しさが残るしエステならお金使った分だけ体重が減るかもしれない。
なのに楽器って弾かなければただの置物。
さらに子供にせっかく買ってあげたのに続くかどうかわからない楽器にお金なんて出したくない。って。
それより今はこの子の為に美味しいものを食べさせてあげたり塾に通わせてあげたいなんて思われているかもしれませんし。
先ずは楽器よりも目の前の幸せですから。
結局、楽器弾く人って
ちなみに自分も若い頃ってバイト3つくらい掛け持ちして100万近くの楽器買ったりバカな事していました。
その頃から楽器に支払うお金に関しては全く気にならなくなってました。 ← だいぶおかしいですね(^_^.)
今でも価値ある楽器は高くて当たり前。そしてそれを維持するにはお金も時間も人生もかける必要があるみたいな感覚。
ん~誰しも自分の好きな事にはお金を使っても平気だと思うんですが、こと、楽器に関しては人によって考え方にかなりの違いがあると思います。
それが、
たまたま楽器に興味を持ち始めた方と店員さんの頓珍漢な会話を産み出したり
楽器好きと普通の方が結婚した場合の家庭不和を産み出したり
楽器の為なら食事を一日一回にしても平気な愉快な奴らを産み出したり
するんだと思います。
で、結局何が言いたいかといいますと、
楽器を愛している人の楽器に対する金銭や時間感覚はかなりおかしいです。
普通の方と一緒に居る時には注意しましょう。
特にパートナーが楽器に何ら興味を持たない場合。
という事。
もの凄い落とし方ですが(^_^.)
特に楽器好きばかりが居る環境の中で過ごしていると感覚が麻痺しちゃいますので要注意です。
先ほどのギターを選んでいた女性が楽器の素晴らしさに目覚め数年後には何十万円のギターを買う事になるかもしれません。
ギターを弾きたいと願っていた少女が最初のバイトで貯めたお金で自分でギター買うかもしれません。
或いはそうならないかもしれません。
高い楽器ばかりが良いとは限りませんし自分の手の届くところから始めてみるのも良いかと思います。
楽器との出会いは人それぞれですが音楽を奏でる楽しさをわかる方がもっと増えると楽しくなるのになぁ~なんて思う今日この頃でした。
でわでわ(^_-)-☆