『復活祭前日』異教徒間の恋愛事情が事件に イランの現代文学を読む | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

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ゾヤ・ピールザード著 藤元優子訳
イランでは少数民族アルメニア人で異教徒であるアルメニア正教信仰する。
小さなアルメニア人コミュニティでは小学校と教会がセットになってアルメニア人の社会を形成している。
小学校の用務員さんの家族はイスラム教徒であるが、一家の小学生の女の子はアルメニア人小学校へ通っている。
主人公のアルメニア人の少年は彼女に恋心をもっている。
女の子は家ではイスラム教の戒律を守り。礼拝をおこなっている。
少年は女の子のアルメニア語の国語の読み方をおしえてもらったりもしている。
学校に新任の校長がやってきて事件が起きる。
イスラム教徒の用務員さんの美人の奥さんは学校の掃除婦として働いていたとき、アルメニア人の新任校長が奥さんに婦女暴行を行う。事件が勃発。
アルメニア人コミュニティの中で起きた事件は・・・・・・、その中で処理されて。
少年の初恋も傷として残るのでした。
「女性が心の自由を貫くことの意味と代償」がテーマの一つになっています。
異教徒間の恋愛事情が、切れの良いスピード感と小気味よいリズムをもった文体で表現されており、繊細さやユーモアに満ちあふれた、いずれも魅力的な作品です。



ゾヤ・ピールザード

1952年南部アーバーダーン生まれ。母がアルメニア人のため、テヘランのアルメニア人学校で教育を受けた。日系企業で働いた経験もある。91年に作家デビュー。『柿の渋み』(1997)で99年「革命後20年の小説」賞、初の長編『灯りを消すのは私』(2001)で2002年ゴルシーリー文学賞などを受賞。俳句選集『蛙飛び込む水の音』や『不思議の国のアリス』のペルシア語訳もある。全作品が仏語訳されている数少ない作家の一人で、『柿の渋み』の仏語訳で2009年国際クーリエ賞受賞。多くの作品が英、独、伊、スペイン、ギリシア、トルコ、グルジア語などに翻訳されている。