
①「家へ帰ろう』 ブエノスアイレス→マドリード→ウッチ最高のロードムービーを見た
監督パブロ・ソラーズ
ブエノスアイレスに住む 88 歳の仕立屋アブラハムは、ブエノスアイレスからマドリッド、パリを経由して、ポーランドに住む 70年以上会っていない親友に最後に仕立てたスーツを届けに行く旅に出る。親友は、ユダヤ人であるアブラハムがホロコーストから逃れた彼を助け、匿ってくれた命の恩人であった。しかし旅の途中さまざまな困難に出会うアブラハムを出会う女性たちが手を差し伸べてくれる。やがてかたくなだった彼の心も開けていき…

②『サンセット』ブタペストの光と影の歴史を見る
監督ネメシュ・ラースロー
1913年、オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めた時代。イリスは、ヨーロッパの中心、ブダペストのレイター帽子店で働くことを夢見てやってくる。そこは、彼女が2歳の時に亡くなった両親が遺した高級帽子店だ。だが今のオーナーであるブリルは、突然現れた彼女を歓迎することはなく追い返してしまう。オーストリア皇太子も訪れるような華やかで憧れの場所に見えた帽子店。しかし、そこには大きな闇が隠されていた。裏ではウィーンの王侯貴族に店の女性を捧げているという。またイリスには兄がいたことを初めて知るが、兄カルマンは伯爵殺しという大きな事件を起こしていた。彼女は失踪している兄を必死に探し始めるが辿り着けない。やがて兄とその仲間たちによる貴族への暴動が起こる。イリスもまた第一次世界大戦前に激動するヨーロッパの渦に巻き込まれていく。果たして、彼女は兄と巡り逢うことができるのか?そして高級帽子店が行きつく運命は?

③『私の娘よ』イタリア映画際2019 少女と母と母の物語。
監督:ラウラ・ビスプリ Laura Bispuri
デビュー作『処女の誓い』に続いてベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選ばれた女性監督ビスプリの2作目。育ての母と生みの母、その間で揺れ動く少女の三角関係を通して、母性や母子の絆、母親という存在について問いかけるドラマ。10歳の少女ヴィットリアは、サルデーニャ島の小さな村で彼女を深く愛するティーナと暮らしていた。ある日、ティーナとは正反対の気質の女性アンジェリカに出会い、少しずつ自分の出生の秘密に近づいていく。
私の娘は、3人の女性が互いに結び付いているという話ではありません。 赤毛の10歳の女の子、 Vittoriaと、2人の母親のAngelica crushとsweet Tinaは 、それぞれが独自の道を歩み続けています。 発展はなく、織り交ぜることも、3つの異なる物語の集まりだけが出会うこともありません。彼女の誕生についての真実を発見し、彼女の本当の起源を満たす娘のこと。 何年も前に同意して手放した自然な母親のこと。 彼女は自分の独占的な愛を考慮することは不可能であるという条件に来なければならない。

④『ドッグマン』イタリア映画際2019 闇の世界との関係を切れるか 暴力の恐怖
監督マッテオ・ガローネ
イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬をこよなく愛する温厚で小心者のマルチェロは、質素ながらも「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、気のおけない仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、その穏やかな生活をおびやかす暴力的な友人シモーネに利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。ある日、シモーネから持ち掛けられた、儲け話を断り切れず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、元の平穏だった自分の日常を取り戻すためにある行動に出るが――。

⑤『帰ってきたムッソリーニ』イタリア映画際2019より一番のコメディ
監督ルカ・ミニエーロ
映画化もされたドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」をベースに、舞台をイタリアに置き換え、現代によみがえった独裁者ムッソリーニが巻き起こすドタバタを描いたブラックコメディ。現代のローマに突如よみがえったムッソリーニ。その姿を偶然にカメラに収めた売れない映像作家は、一発逆転をかけてムッソリーニのドキュメンタリー作品の制作を思い立ち、2人でイタリア全土の撮影旅行がスタートする。そっくりさんだと思った若者がスマホを向け、戸惑いながらも撮影に応じた写真がネットで拡散し、テレビ出演でのカリスマ的な演説が人々のハートをつかむなど、ムッソリーニの人気は絶大なものとなっていく。そしてムッソリーニはふたたび国を征服する野望を抱くが……。

⑥『僕たちは希望という名の列車に乗った』ハンガリー革命1956への黙とう
監督ラース・クラウメ
ベルリンの壁建設前夜の東ドイツを舞台に、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった高校生たちに突きつけられる過酷な現実を、実話をもとに映画化した青春ドラマ。1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。自由を求めるハンガリー市民に共感した2人は純粋な哀悼の心から、クラスメイトに呼びかけて2分間の黙祷をするが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは社会主義国家への反逆とみなされてしまう。人民教育相から1週間以内に首謀者を明らかにするよう宣告された生徒たちは、仲間を密告してエリートとしての道を歩むのか、信念を貫いて大学進学を諦めるのか、人生を左右する重大な選択を迫られる。
⑦『小さな同志』 eu film days 2019 母親の帰りを待つ少女の成長期 エストニア
監督シーメッツ
1950年はソビエトエストニアの年です;スターリン主義の装置は最大限に働いています:学校の校長だった彼女の母親、6歳の前で、逮捕されています。 母親が武装した男たちに連れ去られたとき、彼女のLeeloへの最後の言葉は「あなたがあなた自身を振る舞えば、すぐに戻ってくるでしょう」でした。Leeloは自分自身を振る舞うのに苦労しますが、それでもMomは戻りません。 そして、子供の魂の中で、母親が連れ去られたという事実を非難するのは彼女であることへの恐れが生じます。 これらの問題を抱えた時代における「良い」と「悪い」の概念はその意味を失っているように見えたので、誤解はさらに悪化しています。 ブルーブラックホワイトの国旗が突然禁止されたのはなぜですか。 誰が「人々の敵」であり、そしてなぜひどいNKVD-eshnikが彼らの家の周りに吹くのですか? 尊敬されているのか、次第に逮捕の理由を知り、世界を知っていく。

⑧『鉄道運転士の花束』を見て 一人前の運転士は人を轢いて初めて・・・・
監督ミロシュ・ラドヴィッチ
60 歳のイリヤは定年間近の鉄道運転士。現役中に28人を殺してしまったという不名誉な記録を持っている。
イリヤが養子として迎えた 19 歳になる息子シーマは、家業である義父の仕事の後を継ぐ準備をしている。そんな息子にイリヤは、事故は避けて 通れないものだと折に触れて話す。シーマは人殺しになりたくないという恐怖を抱きながらも、初乗務から初殺人に至るまでどれくらいの時間が かかるのか気になって仕方がない。イリヤは「一週間のうちに一瞬で終わる」と励ます。 運転士の業務についたシーマは、不安を抱き、汗をかき、夜も眠れなくなる。1週、2週、3週間と過ぎるが、シーマは無事故を続け、ついには その緊張感に耐えられなくなる。そんなシーマを助けるため、イリヤは自殺志願者の人々を探し出し、高層ビルや橋から飛び降りる代わりに電車 に轢かれてほしいと交渉する。「理解してくれ、青年の命がかかってるんだ!」と説得にかかるのだが、ぴったりだと思われた自殺志願者は生き る選択をしてしまう。他に良い方法が見つからないイリヤは、一人息子のために線路に横たわる。定刻よりかなり遅れ、ようやくシーマの運転する 列車がやってくる...。

⑨『修道士は沈黙する』eu film day 2019 世界を揺るがす秘密かは公開されるの
監督ロベルト・アンド
ドイツ、ハイリゲンダムの空港に、イタリア人修道士、ロベルト・サルスが降り立つ。彼は迎えの車に乗り、ある国際的な会合が開かれる場に向かう 。バルト海に面したリゾート地の高級ホテルで開かれる予定のG8の財務相会議。そこでは世界市場に多大な影響を与える再編成の決定がくだされようとしている。それは貧富の差を残酷なまでに拡大し、特に発展途上国の経済に大きな打撃を与えかねないものだ。
会議の前夜、天才的なエコノミストとして知られる国際通貨基金(IMF)のダニエル・ロシェ専務理事は、8カ国の財務大臣と、ロックスター、絵本作家、修道士の異色な3人のゲストを招待して自身の誕生日を祝う夕食会を催す。会食後、サルスはロシェから告解がしたいと告げられる。翌朝、ビニール袋をかぶったロシェの死体が発見される。
自殺か、他殺か? 殺人の容疑者として真っ先に浮上したサルスは、戒律に従って沈黙を続ける。間近に迫るマスコミ向けの記者会見。ロシェの告解の内容をめぐり、権力者たちのパワーゲームに巻き込まれたサルスは自らの思いを語り始める。果たして謎の死の真相は? そしてロシェがサルスに託したものとは 。

⑩『聖なる泉の少女』多民族多宗教が混在するジョージアの不思議な水と魚の少女の物語。
『聖なる泉の少女』は、ジョージアの南西部、トルコとの国境を接するアチャラ地方の山深い村が舞台である。村には人々の心身の傷を癒してきた聖なる泉があり、先祖代々、儀礼を行う父親は老い、三人の息子はそれぞれ、キリスト教の一派であるジョージア正教の神父、イスラム教の聖職者、そして、無神論者 泉を守り、水による治療を司ってきた家族がいた。そして父親は一家の使命を娘のツィナメ(愛称ナーメ)に継がせようとしていた。その宿命に思い悩むナメ。彼女は村を訪れた青年に淡い恋心を抱き、他の娘のように自由に生きることに憧れる。一方で川の上流に水力発電所が建設され、少しずつ、山の水に影響を続けるていた。そして父とナメは泉の変化に気づくのだった…。

⑪『帰れない二人』激変する中国の現代 ヤクザ者の男とその男を愛してしまった女の17年に及ぶ愛の旅!
監督ジャ・ジャンクー
映画『帰れない二人』は、2001年から2017年という、激烈な変化を遂げた現代中国を舞台に、17年に及ぶ1組の男女の愛の物語を描いた作品。主人公は、恋人・ビンを守るために囚われの身となってしまったチャオ。5年後、出所した彼女はビンのもとを訪ねるが、無情にも彼には既に新しい恋人ができていた。その後チャオは世界で最も内地にある大都市・新疆(シンジャン)ウイグル自治区のウルムチを目指すのだがー。
大同、奉節、新疆…と、7,700kmに及ぶ果てしない彼らの旅路と共に描かれるのは、この17年間で大きな変化を遂げた中国の歴史的な背景。北京五輪の開催やWTO加盟、西部大開発、エネルギーの変移、三峡ダム完成、上海万博など、急速に“新しい世界”へと移ろう中国の社会は、そこで生きる2人の心にも大きな変化をもたらすのだった。

⑫『人生、区切りの旅』東京映画祭上映作品 アイルランドの良質なロードムービー
監督:エルヴァル
服役中のショーンの母が亡くなり、父と一緒に湖に遺灰を撒いてほしいと遺言が残された。しかしショーンと父はひどく不仲であった…。父子の関係を通して人間の真の成長とは何かを問う清々しいロードムービー
アラバマ州の刑務所で、20代の車泥棒ショーンフォーグル(ラーマン)は、彼が癌に苦しんでいる母親アンナ(アンドレアアーバイン)から彼の最後の訪問であると言われたものを受け取ります。 )敵対的で空気のない部屋で心配そうにホバリングします。 ショーンがその後すぐに解放されるまでに、アンナは死んでいますが、フランクが彼を家に連れて帰るという申し出は大胆に拒否されました:ショーンはカリフォルニアでの新しい生活の計画を立てており、彼の未亡人で空洞化した父親のam辱的な試みの時間はありません。 しかし、最終的には、母親の義務に対する不承不承の感覚がアンナの死にゆく願いを託します。フランクとショーンは一緒にアイルランドに旅行し、ダブリンの北の遠く離れた牧歌的な田舎の修道院あるの湖に彼女の遺骨を投げ入れます。