2016 読んだ小説ベスト10 | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

 ...........   旅と映画とB級グルメ とちょっと本 を紹介しています
 ...........    旅の 思い出と 東欧 トルコの映画 の紹介と本の紹介

『アウシュヴィッツの図書係』アントニオ G イトゥルベ著 小原京子 訳
絶望にさす希望の光。わずか8冊の本―実話に基づく感動の物語 アウシュヴィッツ強制収容所に、囚人たちによってひっそりと作られた“学校”。ここには8冊だけの秘密の“図書館”がある。その図書係に指名されたのは14歳の少女ディタ。本の所持が禁じられているなか、少女は命の危険も顧みず、服の下に本を隠し持つ。収容所という地獄にあって、ディタは屈することなく、生きる意欲、読書する意欲を失わない。その懸命な姿を通じて、本が与えてくれる“生きる力”をもう一度信じたくなる、感涙必至の大作! モデルとなった実在の人物へのインタビューと取材から描いた、事実に基づく物語。


『フランス組曲』イレーヌ ネミロフスキー 著 野崎歓 平岡敦 訳
20世紀が遺した最大の奇跡アウシュヴィッツに散った作家のトランクに眠っていた、美しき旋律―1940年初夏、ドイツ軍の進撃を控えて南へと避難するパリの人々。ドイツ占領下のブルゴーニュの田舎町を舞台に占領下、征服者たちとの緊迫した日々を送る田舎町の住人たち。それぞれの極限状態で露わとなる市井の人々の性を、透徹した筆で描いた傑作長篇。


『夜、僕らは輪になって歩く』ダニエル アラルコン著  藤井 光 訳
 内戦終結後、出所した劇作家を迎えて十数年ぶりに再結成された小劇団は、山あいの町をまわる公演旅行に出発する。しかし、役者たちの胸にくすぶる失われた家族、叶わぬ夢、愛しい人をめぐる痛みの記憶は、小さな嘘をきっかけに波紋が広がるように彼らの人生を狂わせ、次第に追いつめていく―。鮮やかな語りと、息をのむ意外な展開。ペルー系の俊英がさらなる飛躍を見せる、渾身の長篇小説。


『ブエノスアイレスに消えた』グスタボ マラホビッチ著 宮崎真紀 訳
 冬を間近に控えた四月。建築家ファビアンの愛娘とそのベビーシッターは、ブエノスアイレスの地下鉄で突如姿を消した。警察の捜索は遅々として進まず、以前からギクシャクしていたファビアンと妻との関係は悪化の一途をたどるばかりだった。やがて絶望の淵に立たされたファビアンは、バローロ宮殿に事務所を構える曲者の私立探偵の力を借り、みずから娘を探し始める。腐敗した街をめぐり、大河の果ての密林に続く彼の旅路は家族の忌まわしい秘密を明かしていく。スペイン語圏を席巻したアルゼンチンの傑作ミステリ。
『アメリカーナ』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著 くぼた のぞみ 訳
 初恋の人、自分をいちいち説明する必要を感じなかった唯一の相手、彼はいまや結婚して一児の父親だ。―高校時代に未来を約束した恋人オビンゼと離れ、イフェメルはアメリカに旅立つ。彼女を待っていたのは、階級、イデオロギー、地域、そして人種で色分けされた、想像すらしたことのない社会だった。大学に通いながら職を探す毎日。やがて彼女は失意の日々を乗り越えて、人種問題を扱う先鋭的なブログの書き手として注目を集めるようになる。一方オビンゼは、アメリカ留学をあきらめ渡英するも、不慮の出来事をきっかけにナイジェリアに帰郷。不動産取引で巨万の富を得て、美しい妻や娘と優雅に暮らしている。かつての恋人たちは、いつの間にか別々の道を歩いていた。世界を魅了する物語作家による三大陸大河ロマン。全米批評家協会賞受賞。 アフリカ文学の恋愛小説。


『屋根裏の仏さま』ジュリー オオツカ 著  岩本正恵 訳
 100年程前、夫となる人の写真だけを頼りにアメリカに嫁いでいった日本の娘たち。失望とともに結婚生活をはじめ、厳しい労働を強いられながら、子を産み育て、あるいは喪い、懸命に働いて、ようやく築いた平穏な暮らしも、日米開戦とともにすべてが潰え、砂漠のなかの日系人収容所へ―。「わたしたち」という主語を用いて、女たち一人ひとりの小さなエピソードがつぎつぎと語られるうち、その小さなささやきが圧倒的な声となってたちあがる、痛ましくも美しい中篇小説。


『四人の交差点』トンミ キンヌネン 著  古市真由美 訳 
 四人の声で語られる百年の物語。フィンランドの新鋭、衝撃のデビュー長篇。助産師として強く生きた祖母。写真 技師だった奔放な母。子供好きで物づくりに長け、若くして亡くなった父。それぞれの声で語られる喜びと痛みの記憶は、結末でやがて一つの像を結び、ある秘密を照らし出す。北国の歴史と一家の営みが豊かに響きあう、百年の物語。フィンランドでベストセラーとなった「家」をめぐる傑作長篇。


『すべての見えない光 』 アンソニー・ドーア 著 藤井 光 訳
ラジオから聞こえる懐かしい声が、若いドイツ兵と盲目の少女の心をつなぐ。ピュリツァー賞受賞作。孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド――。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描く感動巨篇。


『煉瓦を運ぶ』アレクサンダー マクラウド著  小竹 由美子 訳
人生の岐路を描いた7つの物語。父譲りの短篇の名手による、鮮やかな初作品集! 親友のランナーがゴール前で見せた、奇跡の追い上げ。和やかな送別会から突如勃発する乱闘騒ぎ。トラウマを乗り越えるため参加した水泳教室での、予期せぬ出来事。廃れゆく自動車産業の街で生きる、ひとりの労働者。人生は、驚くべき瞬間に満ちている――。故アリステア・マクラウドの血を継ぐ新鋭、瞠目のデビュー短篇集。

『闇の河 THE SECRET RIVER』ケイト・グレンヴィル 著    一谷智子 訳
新たな生を希求して「未開」の入植地に移り住んだ一家と、その地で永く生を営んできた先住民との邂逅。 建国神話の奥に潜む闇を上質な小説に仕立てあげた、オーストラリア文学史上屈指の国民的ベストセラー。ときは19世紀初頭、ロンドンでの貧窮生活と生命の危機をくぐり抜け、ウィリアムとサラのソーンヒル夫妻は植民初期のシドニーにたどり着く。 舟運の仕事についたウィリアムは、やがてシドニーから隔たった入植地に希望を見出し一家で移り住むが、 無人の未開地と思われたそこは、先住民が伝統的な暮らしや祭祀を営む場所だった……。 異文化との出会いと衝突、そして和解に至る道のりで、「記憶」はいかに物語られるのか。多文化にひらか れた新たなアイデンティティを模索するオーストラリア社会に、深い衝撃をもたらした現代の古典。

『陽気なお葬式』リュドミラ・ウリツカヤ 著  奈倉有里 訳
 舞台は1991年夏、猛暑のニューヨーク。亡命ロシア人で画家のアーリクの重病の床に集まる五人の女たちと友人たち。妻として、元恋人として、愛人として、友だちとして、彼らはアーリクとともに歩んだ、喜びと悲しみに満ち、決して平坦ではなかった人生の道のりを追想する。ウォッカを飲み、テレビで報道される祖国のクーデターの様子を観ながら。そして、皆に渡されたアーリクの最期の贈り物が、生きることに疲れた皆の虚無感を埋めていく…。不思議な祝祭感と幸福感に包まれる中篇小説。 チャーミングな人間たちが、ぞろぞろでてくる小説である。一人の男が死ぬ話なのに、本のなかに満ちている(というか、本のなかからはみだしてきそうな気がする)のは死ではなく生だ。人が生きるというのはどういうことか、絵のように目に見える具体性を持って、音楽のように心に触れ、余韻を残すやり方で、ウリツカヤは書いてみせる。


『本を読む人』アリス・フェルネ著  デュランテクスト 冽子 訳
ジプシーの大家族とある図書館員の物語。ゴンクール賞候補作のロングセラー! パリ郊外の荒れ地に暮らすジプシーの大家族。家長のアンジェリーヌばあさん、息子五人、嫁四人、孫八人のこの一家を、ある図書館員が訪ねてくる。本を読む歓びを伝えたい一心で毎週通ってくる彼女は、まず子どもたちを、やがてその父母を、最後には家長をも変えてゆく。フェミナ賞最終候補となったフランスのロングセラー」

 

 

2016年は本を読むことによって人々が如何に変わるかをテーマにした小説やノンフィクションが多くあったのが特徴だったのではないでしょうか。

 

小説篇『本を読む人』アンデルセン作品の(人魚姫)他多くの児童書『すべての見えない光 』(海底二万里 点字本)『アウシュヴィッツの図書係』8冊の本H・G・ウェルズ「世界史の概観」ロシア語の教科書、解析幾何学の本、地図帳、フランスの小説、ロシア語の小説、フロイトの「精神分析入門」チェコ語の小説、ノンフィクション篇『戦地の図書館』『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』2016年に読んだ本共通するのは、本を読む歓びを伝えたい作品だ。