ガンジス川に架かるアジア最長のマハトマガンジー橋
橋の上から見たガンジス川
帰国前のひととき私は知人の住むビハール州パトナで過ごした。ここは釈迦のゆかりの深いブッダガヤ、ラージギル、ナーランドに近い都市である。それは雨期到来の六月、豪快なスコールの襲来する季節だった。すでにガンジスの河は増水して海のように広がり、二マイル先の対岸は水かさにかき消されて見えない。浮草、流木を交えて、滔々と流れるガンジス河の濁流を毎日、ガードに立って眺めた。
ある日、その濁流の黄褐色の浪間に黒くイルカが跳ね上がり、たちまち波の下に消えた。その一瞬が大河のガンガーを象徴して、深く心に残った。後日、「ガンガー」の図に描きこんだもの、その印象が忘れなかったせいである
画文集 『バウルの歌』より
秋野不矩がパトナを訪れたときはまだ橋はできていなかった。
淡水のガンジス川のイルカは希少動物で見ることはまれでしょう。
資料の川イルカの写真
スコールの時期この圧倒的な水量を誇るガンガーの迫力を描かれている秋野作品の傑作です。

















