イタリア映画祭 2014年『ようこそ、大統領!』を見て。 | ・・・   旅と映画とB級グルメ と ちょっと本 のブログ

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イタリア映画祭 2014年『ようこそ、大統領!』を見て。
2013年/100分 原題:Benvenuto Presidente!
監督:リッカルド・ミラーニ Riccardo Milani
 イタリアの政治の現状をコミカルに描き出した映画。
 

 山奥の村で図書館員として働き、釣りを愛する中年のジュゼッペ・ガリバルディは、穏やかな生活を送っていた。その頃、ローマでは新しい大統領の選出が困難を極めていた政党の左、右、中央、国の運命と新大統領のアイデンティティを議論する。。各政党が選出を先延ばししようとする戦術を取るが、偶然の一致でジュゼッペが大統領に選ばれてしまう。政治家たちは辞任を望むが、その期待を裏切り、ジュゼッペの快進撃が始まる。 ジュゼッペ・ガリバルディという名前の人を、イタリア議会が大統領に指名したことから物語は始まる。イタリア全土に4人しか存在しないジュゼッペ。その一人、ピエモンテ州の田舎の村に住む50歳のジュゼッペ・ガリバルディがイタリアの大統領に選ばれてしまう。
 
  彼を大統領に選んだ政治家たち

(虹の左翼 - 左派、共産主義グループ 民主党 - 中道左派グループ 中道連合 - 中道グループ 自由の人民 (イタリア) - 保守、新自由主義グループの政党があり決められない政治がつづいている)

 
 
  
 
 
 
 
 

 愛称ペッピーノ。大統領にふさわしい人物ではないのは明らか。儀礼も知らず、法律も知らない一般の気の良い、陽気なおやじ。ローマ・クイリナーレ宮殿の大統領官邸に連れてこられ、副秘書官長の美女、ジャニスの叱咤激励を受けながら大統領の仕事に入り込んでいく。政治家たちは辞任を望むが、その期待を裏切り、ジュゼッペの快進撃が始まる。
  彼は、常識的な日常感覚のある50歳の正直者。その人間味、素朴さが発揮されて、危機に瀕していたイタリア国の債務の処理を、ブラジル大統領や中国の主席と個人的な人間性を武器に親交を深め、解決。
  一般的な国民の熱い支持を受けて、次々とリーダーシップを発揮して、問題を解決していく。同時に、イタリア人の男性らしく、美女のジャニスとの親交も、同時進行で深まっていく。
  国民の高い支持を受けて、悪を暴き、既成の政治家をとことんやっつける。
  最終的には議会を解散し、自分も辞任する。その辞任演説で、「今の間違ったこの世界(イタリア)を子供たちに、このまま引き継いでいくのか」と国民に訴える。名演説だ。
 引退してペッピーノとジャニスは結婚する。ジャニスのお腹にはもう子供がいる。ピエモンテの山の中の小さな村で結婚式を挙げたペッピーノに、電話がかかってくる。ヴァチカンかららしく、「法王」という言葉に、驚くペッピーノで映画は終る。
 こんな物語から見えてくるのは、EUから国の財務状態を改善するように強制されているイタリア。多数の政党がが、入り乱れて、国としてのリーダーシップを取れる人がいないイタリアの政治の現実。素朴な良い人の国民たち。裏社会(マフィア)の存在も、汚れた政治もあり、政治的には閉塞感に満ちたイタリア。
 しかし、イタリアの田舎の村には自然の共生して楽しく明るく正直に生きる人々がいる。願いたいと願う監督の思いがまさに一般人が、本当の改革をなすことが出来ると訴えかけているようだ。
彼の釣り仲間の友人が、窮地に追い込まれたときに・・・・・。