作者:松林 要樹
出版社:河出書房新社
内容紹介
ノンフィクション作家・角幡唯介氏推薦!!
「やさしくて、ユーモアが溢れていて、でも辛辣。
それにしても、こんなにあけすけに書いて大丈夫なのか?」
原発事故に翻弄された福島・南相馬で、に寄り添い、馬喰から見た野馬追の裏側を追う。九州・福岡の屠場で馬肉産業を見つめ、一路ブラジルへ。馬と人間のつながりを追うノンフィクション!(本の紹介文より)
2011年3月11日、東日本大震災が東北地方を襲い、巨大な津波が沿岸に押し寄せた。ビルも電車も、家も車も、大人も子どもも、犬も猫も、逃げ遅れたものは津波に浚われた。飼育されていた牛も豚も、そして馬も流された。 後ろの煙突は広野の火力発電所だと思います
本書はその流されながら生き残った馬を通して、ヒトとその土地に残る行事と、解決策が見えない原発問題を追ったドキュメンタリーである。
フリーの映像作家が報道記者として、原発事故と向き合うために、相馬野馬追祭り参加するために飼われていた逃げ遅れた馬たちの飼育のボランティアをしながら、南相馬の住民たちの生活と馬喰一家生き方を追う。
相馬野馬追祭とは
相馬野馬追(そうまのまおい)は、中村を初めとする福島県浜通り北部(旧相馬氏領。藩政下では中村藩)で行われる、馬を追う神事および祭りである。神事に関しては国の重要無形民俗文化財に指定されている。辞書より
上手いノンフィクションではない。しかし、今。原発事故の福島の相馬で暮らす馬喰一家と野馬追祭りにかかわる人々の生の生き方がわかる本だ。JRAを引退した馬が野馬追祭りに参加するために買われてくる。祭りが終わり引退する馬たちは馬喰によって太らされ馬肉になる。