『アラン島』著者 ジョン・M・シング 訳 栩木伸明
「僕はアランモアにいる。暖炉にくべた泥炭の火にあたりながら、僕の部屋の階下にあるちっぽけなパブからたちのぼってくるゲール語のざわめきに、耳を澄ませているところだ」
19世紀末、文学の道を志しながらも、パリでさえない日々を送っていたJ.M.シング。友人イエィツにすすめられ、アイルランド辺境のアラン諸島に渡ったシング青年は、おじいたちから島にのこる数々の伝承を聞き、酒場や民家の炉端で島人とのつきあいを深め、またあるときは荒海に乗り出した島カヌー(カラッハ)で漕ぎ手たちと生死をともにする。
アラン諸島に見られる石垣
アラン諸島はアイルランドの西岸に位置する
アラン諸島アラン諸島(英: Aran Islands、愛: oileáin Árann)は、アイルランド島の西、ゴールウェイ湾に浮かぶ島々。アラン島と呼ばれることも多い。アラン諸島は3つの島からなり、西側から、イニシュモア(英: Inishmore、愛: Inis Mór)、イニシュマーン(英: Inishmaan、愛: Inis Meáin)、イニシィア(英: Inisheer、愛: Inis Oírr)と呼ばれる。アイルランド語でÁrannの意味は「長い山々」の意味で、現在の島の名前にあるInisは「島」の意味である。また、Mór、Meáin、Oírrはそれぞれ「大きな」「真ん中」「東」の意味がある。これらのアラン諸島は石灰質の岩盤だけで出来た島群である。
作者は大西洋荒海に浮かぶアランの島々を行き来しながら彼らの生活を記録し、伝承する民話を記録しながら、島の生活に溶け込んでいく。
島には土がない。彼らは砂に海草を混ぜて土を作り出すのだ。島が石垣に囲まれているのは、この貴重な土を飛ばされないようにするためだ。
島の男たちはビールを飲みすぎて酔っ払ってはカヌーを転覆しさせてしまい死にいたるいたる事故があとをたたない。
伝承から、
少し前のことだけど、下の村のある女の子どもといっしょに寝床へ入っただと。で、しばらく寝つかれないでいたら、窓のところに何かがやってくる気配がして、こんな声が聞こえただと。
『いまから先はねんねの時間』、って。
朝になったら、子どもは死でたんだと。島ではこういう死に方をする人間はたくさんいるわけさ。
歌の島であり、ダンスの島でもあるアランで。カトリックの島でもある。そうセーターの島でもあります。
作者はフィドルを演奏してアイリシュダンスの伴奏をするようになる。
島の生活が、ケルト文化の伝統でもあることを発見させた本です。

おじさんは、島でダンスを見てフィシュスープを楽しみました。
アイルランド編の本の紹介は①から⑦まであります。最初からよんでね。持って行きたい本があったらコメントしてね。








